フラれた原因が臭いからなんて誰にも言えない！女性のワキガを治療する方法

ワキガは、男性に限ったものではありません。女性でもワキガに悩んでいる方はたくさんおられます。

ワキガにはさまざまな原因があり、まずはその原因を特定し、解消することが大切です。それでもワキガが改善しないということであれば、クリニックで治療を受けましょう。

ここでは、女性のワキガの治療法について解説します。

ワキガにはいくつかの原因がある

ワキガは、アポクリン汗腺から分泌される汗によって引き起こされるものです。ワキガは遺伝しますが、これは「アポクリン腺の数」が遺伝しており、両親ともにワキガの場合は約80%、どちらかの親だけがワキガの場合は約50%の確率で遺伝するといわれています。

注意したいのは、ストレスやホルモンバランスの乱れなどの要因でワキガが引き起こされている場合です。これらは、不規則な生活によってもたらされるので、規則正しい生活をおくる必要があります。

また、普段から汗をかかない生活をしていると、身体に老廃物が溜まり、それが汗と一緒に分泌されることで体臭が強くなることがあるでしょう。この場合、アポクリン汗腺の数が増える訳ではありませんが、ワキガの臭いと相まって、不快な臭いが強くなります。

ワキガの仕組み

体温が上昇したときに出る汗は、エクリン汗腺から分泌されます。エクリン汗腺から分泌される汗の99%が水分で、残りの1%がミネラルや乳酸などです。そのため、ほぼ無臭といっても問題ありません。

それに対してワキガの原因になるアポクリン汗腺から出る汗には、脂質やタンパク質が多量に含まれています。これらを皮膚の常在菌が分解すると、ワキガの不快な臭いが発生する仕組みです。

また、エクリン汗腺から出た汗が蒸発するときに、アポクリン汗腺から出た汗を一緒に拡散させることも、不快な臭いを発生させる原因になります。

ワキガの治療法

ワキガの治療法には、切る方法と切らない方法があります。効果には個人差があるので、一概にどの治療法がいいとはいえません。

治療後のダウンタイム（傷痕などが残る期間など）や身体への負担などを考慮して、治療法を選ぶことが大切です。

ビューホット

メスを切らずに行う治療法ですが、局所麻酔や無痛麻酔などを行う必要があります。細い針から出る高周波によってアポクリン汗腺やエクリン汗腺を破壊するという方法です。

アポクリン汗腺から出る汗を抑えるのではなく、アポクリン汗腺そのものを破壊するため、ワキガを根本から改善できる可能性があります。

基本的には、治療時間は20～30分程度ですが、広範囲に渡って照射が必要な場合は60分程度です。ダウンタイムでは、皮膚が少し赤くなりますが、1週間程度でかさぶたになります。手術の翌日からシャワーも浴びることができ、通院も不要であるため、忙しい方でも受けやすい治療法といえるでしょう。

ボトックス注射

ボトックス注射は、人体に悪影響を及ぼさない程度に希釈したボツリヌス菌をワキガの部分に注入する治療法です。効果の持続期間は約6ヶ月～12ヶ月程度といわれています。

そのため、効果が失われると再びワキガの臭いが強くなる可能性があり、臭いを抑え続けるためには定期的な治療が必要となります。一方で、治療後のダウンタイムがほぼ無いため、手軽に受けることができるのがメリットです。

オリジナルシェービング法

オリジナルシェービング法は、新宿中央クリニックが独自に開発したワキガ手術です。切るワキガ手術には、「イナバ式皮下組織除去法」と「切開剪除法（せっかいせんじょほう）」の2つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

オリジナルシェービング法は、それぞれのメリットをいいとこ取りして開発された治療法です。脇のシワに沿って1～2cm切開し、イナバ式皮下組織除去法で使用する特殊な器具を挿入します。

短時間かつ小さな傷で、高い改善効果が期待できる治療法です。

おわりに

ワキガは生活習慣だけではなく遺伝によっても引き起こされるので、完全に防ぐことは困難です。

ワキガになると、臭いによるストレスで益々症状が悪化する可能性があるので、早めにクリニックで治療を受けましょう。