リストカットの傷跡を目立たなくする方法(切除とレーザーの比較)
こんにちは。
ビクアスクリニック秋葉原の院長、植木です。
本日はリストカットの傷跡除去法について解説します。
治療法
基本的にリストカットの傷跡を完全に消す治療は難しいため、傷跡を目立たなくするか、その意味、すなわち傷跡の方向を変えるような治療が主流です。
これにはレーザー治療や切除があります。
メリット・デメリット
切除法のメリットは、可能な範囲でリストカットの痕を無くすことができる点です。
ただし、デメリットとして新たな傷跡ができる可能性がありますし、すべてを切り取れるわけではありません。
レーザー治療のメリットは新しい傷を作らないことです。しかし、デメリットとして傷自体を完全に消すわけではなく、複数回の治療で徐々に目立たなくする必要がある点です。特に深い傷は残りやすいです。
フラクショナルレーザーは、剣山のようにレーザーの波動が出てきて、皮膚の下に空砲を作り、皮膚の再生を促し、皮膚自体を少しずつ入れ替えていく治療です。
回数を重ねれば薄くすることは可能ですが、どれ程効果があるかは個人差がありますし、根気強い治療が必要です。
最近は、切除法を希望される方のほうが少し多いかもしれません。
症例紹介
こちらの症例は、左腕にリストカットの跡が前腕全体に及ぶような傷があります。
リストカットの傷は基本的に横向きです。
そのため、これを縦の傷跡に変える治療を行います。
個人差はありますが、大体3センチ幅程度であれば切り取ることが可能です。最初は少しきつくなりますが、一回で取り除ける範囲をできる限り広げて施術します。
1カ月後の状態は比較的赤い傷ですが、3カ月後には完成形として白い傷跡に変わっていくことが期待されます。
切除法の例を示すため、タトゥー切除の経過も紹介します。
大体3ヶ月経過すると白い傷跡へと変わります。
手術時間/麻酔/術後
リストカットの傷跡除去に関しては、手術時間は大体1時間程度を想定しています。局所麻酔で治療を行います。
ダウンタイムでは、特に最初の1週間は少し突っ張った感じがあるかもしれません。
だいたい1週間で抜糸し、それから2ヶ月が経過するころには皮膚がかなり伸びており、突っ張った感じを訴える方は少なくなります。
治療後は摩擦を避け、保湿をしっかり行うよう指導します。
また、切除後に傷が盛り上がることで目立つ場合があるため、そうならないよう飲み薬を処方しています。
よくある質問
レーザーを5回ほど当てましたが効果が出ません。続ける意味はありますか?
フラクショナル治療に関しては、基本的には回数が必要ですので、10回程度を目処にされることをお勧めします。
ただし、傷跡が完全に消える治療ではありませんので、より効果を求める場合は、可能であれば切除する方法をお勧めすることもございます。
切除しても傷跡は同じように目立ちますか?
傷跡をできるだけ細くしようと努力しますが、目的は傷跡を消すことではなく、「傷跡の意味合いを変える」ことです。
例えば、横向きの傷跡を縦向きに変えれば、怪我や手術後のものと見られやすくなり印象が変わります。
リストカットの傷が長い場合でも切除できますか?
非常に長い一本の線である場合は切除が難しいこともあります。
一度に切り取れる量には限界があるため、皮膚が伸びた後に再度切除する方法もありますが、それでも追いつかない場合は植皮など他の治療法を選択することになります。
根性焼きも消すことができますか?
根性焼きも治療可能です。
円形の傷であれば切除法が適しているため、多くの場合切除法を案内しています。
おわりに
リストカットの傷跡除去に向けた治療法は、一人ひとりの状態やニーズに応じて様々です。
私たちビクアスクリニック秋葉原では、皆様の身体的、精神的な健康を第一に考えた治療プランを提案いたします。
傷跡が心に残る影を落としている方は、どうぞお一人で悩まずにご相談ください。
あなたの新しい一歩を、私たちは全力でサポートいたします。
動画でも紹介しております。ぜひご覧ください。