コラム
ビクアスクリニック秋葉原 / コラム / コラム / レーザーによるタトゥー除去!メリットと注意点を、部位別で症例を用いて解説します
2024年03月28日 コラム タトゥータトゥー除去レーザー治療

レーザーによるタトゥー除去!メリットと注意点を、部位別で症例を用いて解説します

タトゥー除去の方法は大きく分けて2つあります。
ひとつは時間をかけて消していくレーザー治療、もうひとつは外科的な治療で1回で除去する方法です。
外科的な治療には、切除、植皮、剥削(アブレージョン)などがあります。

以前のコラムでは、「切除法」に焦点を当てて解説してまいりました。

前回のコラムはこちら:切って消すタトゥー除去!切除法のメリットと注意点

今回はその続きで、レーザー法によるタトゥー除去について説明していきます。

タトゥー除去の治療法

前回のおさらいではありますが、タトゥー除去の治療の種類について説明していきます。

切除法は、タトゥーを1回縫い閉じることによって1発で治療を終える治療方法です。

EPL法は、アブレーションでタトゥーを削っていったうえでレーザー治療で仕上げることで、基本的に一回で治療を終えるという方法です。

そして今回説明するレーザー法は、機械のレーザーを使って色素を破壊して少しずつ消していく方法です。

レーザー治療の原理

タトゥーのレーザー治療では、特定の色素に反応する波長の光を使用します。
例えば黒色のインクであれば、黒色に反応する波長の光を当てることでインクを破壊していきます。赤や黄色など、他の色でも同様です。
この過程でマクロファージが活動し、インクを代謝して徐々に消していきます。

タトゥーレーザー治療の症例紹介

この手首の症例では、細く盛り上がりがなく、色が薄いタトゥーでした。
こうしたタトゥーは比較的早く消えやすく、大体3回から5回程度の治療で効果が見られました。

しかし、青や緑など複数の色が使われたタトゥーの症例では、消えるまで10回以上かかります。10回かかってもまだ緑色は多少残っています。

黒・赤・黄色のタトゥーは比較的レーザーで消しやすいのですが、特に現在使用されているレーザーでは緑・青・紫への反応が弱く残りやすい傾向があります。

このような指のタトゥーも比較的消えやすい部位です。
日常生活で紫外線への露出や摩擦が多くて、色素沈着などは起こしやすいのですが、この方の場合約5回程度で良好な結果が得られました。

レーザー治療が向いているタトゥー

レーザー治療は、おもに以下のような方に案内しています。

・治療に時間をかけても良いという方
・新しい傷を作りたくない方

先ほど書いたように、特定の色、例えば青、紫、緑は反応しにくいと言われています。さらに白や肌色は変色しやすいです。
それらのタトゥーを持つ方に関しては、切除法を案内したり、時間をかけて少しずつ消していく方法をおすすめすることもあります。

また、治療回数を少なくしたい場合は、レーザーでは時間がかかるため切除を案内しています。
切除は適用できる方が限定され、切って縫い閉じれるくらいの大きさではないとなかなか治療を行うこと自体ができません。
1回でなるべく消してしまいたい方、傷跡が残っても構わないという方には切除を案内する場合もあります。

切除で取り除けないものに関しては、植皮や剥削アブレーションという治療法があります。
ただし、剥削アブレーションでは傷跡が目立つ可能性があるため、ある程度まで削った後にレーザーで仕上げる方法により、1~2回の治療で傷跡を目立たなくするEPL法もビクアスクリニック秋葉原では提供しています。

レーザー治療の痛みについて

痛みの感じ方には個人差があります。
全員が麻酔を必要とするわけではありませんが、多くの場合麻酔を使用します。
強めの出力でレーザーを当てることで、早期に効果を実感することが多いです。

レーザー治療後のダウンタイムとケアについて

レーザー治療後に水ぶくれができることは比較的多いです。
これは、最初の数回の治療でインクが皮膚の表面近くにある場合、レーザーによってインクが破壊され、その結果として水ぶくれのような形になることが原因です。
このような水ぶくれは、可能な限り破らずにそのまま保護的に治していくことが推奨されます。

また、入浴や運動に特別な制限はありませんが、レーザー治療を受けた部位をお風呂に長時間浸すことは避けてください。
溜まったお風呂の水は清潔ではなく、感染リスクが高まる可能性があるためです。
それ以外では特に制限はありません。

重要なケア方法としては、以下のとおりです。

・擦らないこと
・紫外線を避けること、
・保湿をしっかり行うことです。

皮膚が乾燥すると新陳代謝が悪化し、インクの排出も滞りやすくなります。
そのため、保湿を心掛けて皮膚の新陳代謝を促進しましょう。

照射間隔について

ビクアスクリニック秋葉原では、レーザー治療の間隔を約2ヵ月空けています。
あまり治療間隔を短く設定すると白く変色したり傷跡が残るリスクが高まりますし、色素沈着がある場合はレーザー治療の効果も得られにくいためです。
そのため、2ヵ月間隔で丁寧に治療を重ねていきます。

まとめ

今回はタトゥー除去の一般的な方法であるレーザー治療について詳しく解説しました。

最適な治療方法やプランは個々人によって異なります。
ビクアスクリニック秋葉原では、皆様一人一人の希望や肌質、タトゥーの特性を考慮した上で治療計画をご提案します。
不安や質問があればお気軽にご相談ください。

あなた自身が納得するまで丁寧にサポートさせて頂きます。
タトゥー除去で新たな一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

今回の内容は、動画でも紹介しております。ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

アバター画像

ビクアスクリニック秋葉原 院長。
福岡大学医学部卒業。同大学病院形成外科に入局。以降、全国各地の病院で形成外科治療に携わる。
2020年『ビクアスクリニック秋葉原』入局、2021年に院長就任。
【資格・役職】日本形成外科学会 専門医

「綺麗になりたい」という気持ちは、全ての女性の願いだと思います。
患者様の気持ちに最大限にお応えするため、カウンセリングではご納得頂けるまで何度も話し合い満足度の高い治療を常にご提供できるよう心がけております。
特に術後イメージを上手く伝えられるようカウンセリングをさせて頂いております。
一度、手術を行えばそれで終わりということではなく、患者様とは一生のお付き合いをコンセプトに、「美のかかりつけ医」として末永いお付き合いをさせていただきたいと思っています。

きめ細やかなカウンセリング・診察で、
最適な治療をご提案致します。

患者さまの状態を丁寧に診察し、ご要望やお悩みをお伺いしたうえで、
お一人お一人に最適な治療プランをご提案させていただきます。
もちろん、無理な治療の押しつけは致しません。

ご不安な点・気になる点がございましたら、お気軽に何でもご相談ください。

ビクアスクリニック秋葉原

ご予約・お問い合わせ

当クリニックは完全予約制です。受診をご希望の方は、電話・メールフォームよりご予約をお願いいたします。