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2017年05月02日 コラム

レーザーでタトゥーが消える仕組みとは?

タトゥー除去には、切除手術やレーザー治療を適応します。小さなタトゥーを除去するのであれば切除手術でも問題ありませんが、広範囲にわたるタトゥーはレーザー治療で除去した方がよいでしょう。

ここでは、レーザーでタトゥーを除去するメリットとデメリット、タトゥーが消える仕組みなどについて解説していきます。

タトゥー除去に使用されるレーザー

レーザーは、特定の色素にだけ反応する性質を持ちます。その性質を利用して、タトゥーによる色素を破壊する除去法です。

主に使用されるレーザーは「Qスイッチレーザー」と呼ばれる機材であり、こちらは1億分の1秒という非常に短い時間で強力なレーザーを照射できるので、正常な組織へのダメージを抑えつつ、タトゥーの色素を破壊することができます。

また、Qスイッチレーザーの一種であるYAGレーザーは、タトゥー除去を目的としてアメリカで開発されたものです。タトゥー除去に最も効果的なレーザーとして知られています。

レーザーでタトゥーが消える仕組み

レーザーがタトゥーの色素に当たると、高熱が発生し、この作用で色素を蒸散させてタトゥーを除去していきます。また、高熱と同時に衝撃が発生し、色素を粉砕するという仕組みです。

粉砕された色素は皮膚の細胞に吸収されて、皮膚の新陳代謝によって自然に体外へ排出されるので、身体に悪影響が及ぶ心配はありません。

なお、肌の新陳代謝は6ヶ月程度かけてゆっくりと行われるので、タトゥーが消えるまでにはタイムラグがあります。

レーザーでタトゥーを除去するメリット

レーザーは、照射部位を選ばないため、一度に背中の全面のタトゥーを消すことも可能です。ただし、レーザーの照射後は皮膚の赤みなどが現れるので、背中の半分程度までの照射に留めておく方がよいでしょう。

また、分割して治療もできるので、生活に支障をきたすことなくタトゥーを除去できます。

レーザーでタトゥーを除去するデメリット

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黒の色素のタトゥーには高い効果が期待できますが、赤やオレンジ、黄色など様々な色素が入ったタトゥーは完全に除去できない可能性があります。時間をかけて何度も照射を繰り返せば、満足できる程度にまでタトゥーを消すことができるでしょう。

しかし、照射を繰り返すということは、それだけ通院の手間や費用がかかるということです。具体的に何回照射すればタトゥーを消せるのかはわかりませんが、大体の通院期間を医師に尋ねてみましょう。

多数の色素が入っているタトゥーの場合は、レーザー治療よりも切除手術を勧められることがあります。切除手術はメスを使用するため、切開の痕が残ってしまうので、それでもタトゥーを除去したいか検討してください。

レーザー治療の流れ

レーザー治療は、次のような流れで行います。

(1)カウンセリング
どのような治療を行うのか医師の説明を受けるとともに、どのタトゥーを消したいのか医師に伝えましょう。タトゥーが完全に消える保証はないことや、麻酔、レーザー治療を受けることなどを了承すれば、治療を受けることができます。

(2)麻酔
レーザーの照射部位に麻酔をかけます。

(3)レーザーを照射する
実際にレーザーを照射してタトゥーを消していきます。小さいものであれば数秒で完了しますが、背中全面など広範囲にわたる場合は1時間以上かかることがあります。

(4)アフターケア
レーザーの照射部位に軟膏を塗り、ガーゼをあてます。

治療はこれで終わりです。また、医師の指示に従って過ごす必要があります。施術から1~2週間は軟膏とガーゼによる処置を続けましょう。

なお、シャワー入浴は施術当日から可能です。

おわりに

結婚や就職などを期にタトゥー除去を希望する人が多いです。すぐに消せるとは限らないので、余裕を持って治療を開始しましょう。

レーザー治療であれば、ある程度綺麗にタトゥーを消すことができるうえに、メスを使用しないので傷が残ることもありません。まずは、クリニックを受診して説明を受けましょう。

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