老人性イボ(脂漏性角化症)の原因と治療法を徹底解説!綺麗に治すための方法とは?
こんにちは、ビクアスクリニック秋葉原 院長の植木です。
今回は「老人性イボ」と呼ばれる脂漏性角化症について、その原因や治療法、ダウンタイム、費用などを詳しく解説します。治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

老人性イボ(脂漏性角化症)とは

老人性イボは実際にはイボではなく、「脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。シミが盛り上がってイボのように見えるもので、本当のイボとは異なります。
40代前後からできやすく、特に紫外線をよく浴びていた方は盛り上がったシミがイボのように見える状態になることが多いです。
老人性イボの原因
肌の老化とともにターンオーバー(肌の生まれ変わり)に時間がかかるようになり、その間に色素沈着が進むことでシミが蓄積し、盛り上がってきます。
紫外線や摩擦など外部からの刺激も原因の一つとされており、刺激を受け続けることでより大きく目立つようになるケースがあります。
老人性イボの治療法
老人性イボは、基本的には「切除する」か「削って取る」という2つの方法があります。
削る治療には液体窒素、CO2レーザー、エルビウムヤグレーザーなどが用いられ、イボ状になっている部分を削り取ることで除去します。
切除する場合は、その部位を切り取って縫い合わせる方法です。
それぞれの治療法の特徴
レーザー治療(CO2レーザーやエルビウムヤグレーザー)では、盛り上がった部分を削り取ります。皮膚表面が擦り傷のような状態になりますが、1?2週間ほどで新しい皮膚が再生し、徐々に目立たなくなります。
液体窒素治療では凍結した箇所がかさぶたのように取れますが、一度で取りきれない可能性があります。
切除の場合は、イボになっている部分を丸ごと取り除いて縫い合わせるため一度の手術で取りきれますが、一本線の傷跡が残ります。
老人性イボ治療のダウンタイムと痛み

レーザー治療の場合は局所麻酔を行うため、大きな痛みはほとんどありません。ただし施術後数日はすり傷特有のヒリヒリとした痛みや赤みが生じることがあります。
切除の方も麻酔を行うので施術中の痛みは抑えられますが、縫合後1~2日ほど鈍い痛みが出る可能性があります。
切除した場合は1週間ほどで抜糸し、1か月後くらいが傷の赤みや硬さのピークになりますが、そこから徐々に落ち着いていきます。
老人性イボ治療のデメリットとリスク
レーザー治療のリスクとしては「取り残し」が挙げられます。もし取り残しがあると再びイボが盛り上がってくる可能性があります。
また、切除の場合は丸い部分をラグビーボール形にくり抜くように切り取るため、想像よりも長い(2.5倍程度)一本線の傷になることが多いです。
老人性イボ治療に必要な施術回数
液体窒素の場合、1回で取り切れないこともあるため、2回以上の施術を要することがあります。
レーザーも同様に、大きさや部位によっては2回ほどかかる可能性があります。
一方、切除は基本的に1回で取り切れます。
しかし、脂漏性角化症そのものは加齢や紫外線などで今後も新たに別の場所に発生することがあるため、完治というよりは都度対応していく形になります。
おすすめの老人性イボ治療法
見た目をきれいに治したいのであれば、基本的にはレーザーがおすすめです。
切除は再発リスクはほぼありませんが、一本線の傷として残ることになります。
イボが大きすぎる場合は切除のほうがよいのでしょうか?
大きいイボでもレーザーで除去できるケースは少なくありません。ただし、「絶対に一度で取りきりたい」「悪性の可能性を含めて病理検査を行いたい」という場合は切除を選択します。
切除では取り除いた組織を顕微鏡で検査できるため、悪性かどうかを正確に判断できる利点があります。
老人性イボの保険治療について
脂漏性角化症の治療で、切除を行い病理検査(顕微鏡検査)が必要と判断された場合は保険適応となるケースがあります。
一方、レーザー治療は検体が得られないため自費扱いになるのが一般的です。
液体窒素治療は保険が適用されることも多いので、クリニックによっては保険診療で受けられる場合があります。
当院での老人性イボ治療費

ビクアスクリニック秋葉原では、レーザー治療の場合は1mmあたり4,000円で施術を行っています。
例えば、1cm(10mm)程の大きさの場合は40,000円ほどになります。
切除に関しては顕微鏡検査が必要と認められた場合に保険適応となり、合計で10,000円前後になることが多いです。
サイズや場所によっては変動がありますので、詳しくはカウンセリングでご相談ください。
老人性イボに関するよくある質問
イボは触っていると大きくなりますか?
摩擦や刺激によって大きくなる可能性があります。そのため、日常生活の中でもなるべく強くこすらない、爪で引っ掻かないなどの注意が必要です。
一番再発しにくい方法は何ですか?また、再発したら治療方法を変える必要がありますか?
最も再発リスクが低いのは切除です。ただし、レーザーでもしっかり削れば再発するケースはそれほど多くありません。
仮に再発してしまったら、もう一度レーザーで削る方法をとるのが一般的です。
切除した後に傷をきれいに治すセルフケアはありますか?
切除後は一本線の傷が残るので、傷跡が広がらないようにテーピングで保護することが大切です。強く擦ったり、紫外線を浴びたりすると傷跡が色素沈着を起こしやすくなるため、できるだけ刺激を避けて適切に遮光してください。
治療を受けるのに適した時期や、避けたほうがいい時期はありますか?
特に時期を選ぶ必要はありませんが、施術後はテープを貼ったりダウンタイムが生じたりするため、気にならない時期に治療を受けるほうが良いでしょう。ご自身のライフスタイルに合わせて、テープを貼っていても支障が少ないタイミングを選ぶと良いでしょう。
老人性イボはIPLでも改善しますか?
IPL(光治療)はシミにはある程度効果がありますが、脂漏性角化症のように盛り上がりを伴う場合には十分な効果を得られないことが多いです。ごく薄いものや平坦なシミには有効なこともありますが、しっかり盛り上がっている部位の除去にはレーザーや切除が望ましいです。
クリニックでは悪性か良性かをどのように判断するのですか?
脂漏性角化症が疑われる場合、多くは見た目や触診でほぼ判別可能ですが、ダーモスコピーという拡大鏡を使って悪性の所見がないかを確認するようにしています。
まとめ
今回は、老人性イボ(脂漏性角化症)の原因や治療法、費用、そしてよくある質問への回答をご紹介しました。
気になる症状がある方は、まずは専門医に相談し、適切な方法で治療を受けることをおすすめします。
ビクアスクリニック秋葉原院ではカウンセリングをしっかり行い、お一人おひとりに合った治療方法をご提案しております。
ご不安やご質問がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。