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2024年09月18日 コラム W形成法YV法目尻切開

目尻切開の全貌:効果、適応、リスクを徹底解説

こんにちは、ビクアスクリニック秋葉原 院長の植木です。
今回は、多くの方が興味を持たれている「目尻切開」について詳しく解説していきます。

目尻切開とは?

目尻切開は、目を大きくしたいときや目の開きを良くしたいというときに、その名の通り目の外側を切開する手術です。
目の切開手術には主に3種類あり、それぞれ以下のような効果があります。

  1. 目頭切開:目の内側を開く
  2. 眼瞼下垂手術:目の開きを良くする
  3. 目尻切開:目の外側を開く

目尻切開の方法には、単純に切って縫う方法や、W切開を行う方法などがあります。

目尻切開の適応

目尻切開は誰にでも適しているわけではありません。以下のような方に特に効果が期待できます。

  1. 白目に皮膚が被っている人
  2. 目の距離が近く、幅を広くしたい人
  3. 下眼瞼下垂(タレ目)の手術の効果を高めたい人

逆に、白目に皮膚が被っていない人は、この手術の効果が期待できません。白目を出す手術なので、もともと白目が見えている場合は適応外となります。

目頭切開ができない人について

目頭切開ができない人とは、以下のような特徴がある方です。

  1. 蒙古襞(もうこひだ)がない人
  2. 目の内眼角間距離がもともと近い(約3cm以下)人

特に内眼角間距離が近い人が目頭切開をすると、極端に寄り目に見える可能性があるため、適応外となります。

目尻切開の適応をセルフチェックする方法

自分で適応かどうか確認する方法として、以下のポイントがあります。

  1. 目を斜めに引っ張っても白目が出ない場合は、効果が期待できません。
  2. 引っ張った時に結膜(赤い目の粘膜)が出てくる場合も、見栄えが悪くなる可能性があるため注意が必要です。
  3. 眼瞼下垂で皮膚が被っている場合も、効果を感じにくい可能性があります。

また、目尻切開の効果はマイルドに出る傾向があります。
劇的な変化を求める方には物足りなく感じられる可能性があるので、注意が必要です。

目尻切開は、目の外側を開くことで目を大きく見せる効果がある手術です。しかし、その効果は個人の目の形状や希望する変化の程度によって異なります。適応があるかどうかを慎重に判断し、期待する効果が得られるかどうかを医師とよく相談することが重要です。

目尻切開の術式の種類

目尻切開には様々な術式がありますが、一般的によく使われるのは以下の方法です。

  1. 従来の方法:切開後、上下をそれぞれ縫合
  2. YV法:Y型に切開してV型に縫合
  3. W形成法:W字型に切開して縫合

どの方法でも目を開くことはできますが、複雑な術式ほど修正が難しくなります。そのため、私(植木)は基本的にシンプルな方法を選択しています。

術式の選択は通常医師が行うことが多いです。
どの方法でも多少の後戻りは起こるため、それを考慮して切開の長さなどを決定します。

目尻切開の麻酔とダウンタイム

目尻切開は局所麻酔で行います。
ダウンタイムは一般的な美容整形手術と同様で、以下のような経過をたどります。

  • 3?4日間:軽度の腫れが出現
  • 1週間程度:腫れがほぼ落ち着く
  • 1ヶ月程度:ほぼ完成形に

目尻切開に後戻りが多い理由と対策

目尻切開は後戻りが起こりやすい手術の一つです。
目の周りの筋肉の動き・日常的な表情の変化により、少しずつ傷跡部分が収縮するため
ある程度の後戻りは避けられませんが、完全に元の状態に戻ることは基本的にはほぼありません。

後戻りの多くは術後1ヶ月以内に起こります。
それ以降は基本的に大きな変化はありませんが、傷跡が完全に落ち着くまでには3~6ヶ月かかることもあります。

目尻切開手術後の傷跡について

目尻切開の傷跡は、基本的にはほとんど目立ちません。これは、切開線が目のシワに沿って作られるためです。
また、この部分は皮膚が被さる場所でもあるため、ぱっと見ではわからないほどになることが多いです。

ただし、手術直後から1~3ヶ月程度は多少の赤みが残る可能性があります。しかし、時間の経過とともにこの赤みも目立たなくなっていきます。

目尻切開と組み合わせると良い施術

目尻切開単独では変化がマイルドになる傾向があるため、より大きな効果を求める場合は他の施術と組み合わせることをおすすめします。

特に、白目をより強調したい場合は、グラマラスライン形成との併用が効果的です。これにより、より明確に白目が露出する効果が期待できます。
グラマラスラインの詳細についてはこちらの記事で紹介しています

グラマラスラインについての動画はこちら

脱脂などの施術も組み合わせることは可能ですが、これは目尻切開の効果を直接高めるというよりは、別の目的(例:目の周りのふっくらした印象を軽減するなど)で行うものと考えるべきでしょう。

目尻切開とグラマラスラインの同日施術と後戻りついて

グラマラスラインと目尻切開は同日に施術することが可能で、実際同時に行う方が多いようです。これは、一度の手術で複合的な効果が得られるためです。

ただし、両方の施術を併用したからといって、後戻りが顕著に少なくなるわけではありません。
しかし、外側と下側に引っ張られる効果があるため、わずかながら後戻りしにくくなる可能性はあります。

目尻切開の傷跡が目立つ場合の修正方法

万が一、目尻切開後に傷跡が気になる場合でも、皮膚を切除していない限り、基本的に修正は可能です。逆に、皮膚を切除した場合修正は難しいです。

修正を検討する際は、手術後少なくとも3ヶ月程度は経過を見守ることをおすすめします。
これは、傷の治癒過程や後戻りの状況を適切に評価するためです。

目尻切開に関するよくある質問

術後の抜糸はいつ頃行われますか?

抜糸は通常、手術から1週間後に行います。
この期間は傷の初期治癒に必要な時間であり、多くの場合、1週間で十分な回復が見込めます。

抜糸後、いつからカラコンやメイクが可能になりますか?

コンタクトレンズの使用は、傷に負担をかける可能性があるため、しばらく控えることをお勧めします。目を大きく開く動作が傷に影響を与える可能性があるからです。
一方、メイクに関しては、手術部位以外であれば、抜糸後すぐに通常通り行っていただいて構いません。手術部位周辺のメイクは、完全な回復を待つことが賢明です。

術直後の仕上がりについて、どのような状態が理想的ですか?

実は、術直後は少し長めに切られている感じの方が、最終的にちょうど良い仕上がりになることが多いです。これは、手術後に多少の収縮が起こることを見越しているためです。
完全に理想的な状態で手術を終えると、時間の経過とともに少し物足りなく感じる可能性があります。

切開のシミュレーションは可能ですか?

残念ながら、目尻切開のシミュレーションは非常に難しいです。
二重のラインを作る時のように、ソフトウェアを使用してシミュレーションすることは現状では困難です。
ただし、診察時に医師が目を引っ張って、おおよその切開可能範囲を示すことはできます。
これにより、患者さんはある程度のイメージを持つことができますが、正確な仕上がりを予測することは難しいことをご理解ください。

目尻切開で起こり得るリスクにはどのようなものがありますか?

主なリスクとしては、以下の2点が挙げられます

1.赤い結膜が露出する可能性: 切開によって、通常は見えない結膜が露出してしまうことがあります。
2.目尻が丸くなってしまうリスク: 自然な目尻は鋭角になっていますが、手術によって丸みを帯びてしまう可能性があります。

目尻切開の適応がない人に対して、目を大きく見せる他の施術はありますか?

はい、目尻切開以外にも目を大きく見せる施術がいくつかあります。主に以下の2つがおすすめです。

1.眼瞼下垂の手術: これにより、上まぶたを持ち上げ、目を上方向に大きく見せることができます。
2.グラマラスライン: 下まぶたを下方向に広げることで、目を縦方向に大きく見せる効果があります。

目尻切開は本当に効果がありますか?

目尻切開は確かに効果のある施術です。ただし、その効果の現れ方には特徴があります。
顔の構造上、外側の変化は中心部に比べて分かりにくい傾向があります。これは、顔が平面から奥行きのある構造に変化していくためです。
正面からは変化が分かりにくいことがありますが、斜めや横からの視点では、目の開きがはっきりと確認できることが多いです。
左右の幅の変化は正面からは分かりにくいですが、上下方向の開きは明確に認識できます。
また、目尻切開の効果はマイルドな変化であることが多いため、写真で見ても極端な違いを感じにくい場合があります。

おわりに

目尻切開は、適切な適応と期待値の設定があれば、目元の印象を自然に改善できる有効な手術です。
しかし、その効果はマイルドであり、劇的な変化を求める方には物足りなく感じられる可能性もあります。
手術を検討される際は、ご自身の目の状態や希望する変化について、専門医とよく相談することが重要です。
また、他の施術との組み合わせも視野に入れ、総合的に目元の印象を改善する方法を考えることをおすすめします。
この記事が、皆様の意思決定の一助となれば幸いです。

動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

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ビクアスクリニック秋葉原 院長。
福岡大学医学部卒業。同大学病院形成外科に入局。以降、全国各地の病院で形成外科治療に携わる。
2020年『ビクアスクリニック秋葉原』入局、2021年に院長就任。
【資格・役職】日本形成外科学会 専門医

「綺麗になりたい」という気持ちは、全ての女性の願いだと思います。
患者様の気持ちに最大限にお応えするため、カウンセリングではご納得頂けるまで何度も話し合い満足度の高い治療を常にご提供できるよう心がけております。
特に術後イメージを上手く伝えられるようカウンセリングをさせて頂いております。
一度、手術を行えばそれで終わりということではなく、患者様とは一生のお付き合いをコンセプトに、「美のかかりつけ医」として末永いお付き合いをさせていただきたいと思っています。

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