シミ取りと肌管理はどちらを先にする?肝斑・くすみ・毛穴がある場合の治療順を医師が解説

シミ取りと肌管理はどちらを先にする?肝斑・くすみ・毛穴がある場合の治療順を医師が解説
目次
はじめに
シミ治療を検討している方の中には、
- まずシミ取りレーザーをした方がいいのか
- 先に肌管理をしてからシミ取りをした方がいいのか
- 肝斑やくすみ、毛穴も気になる場合は何から始めればいいのか
と迷う方も多いのではないでしょうか。
シミ治療というと、気になるシミにレーザーを当てて取る治療をイメージされることが多いですが、実際にはすべての方に対して、最初から強いスポット照射を行うとは限りません。
肌の状態によっては、先に肝斑やくすみ、赤み、乾燥、毛穴などを整えてから、目立つシミに対してスポット照射を行う方が適している場合があります。
反対に、境界がはっきりしたシミが単独で存在し、肝斑や強い炎症が目立たない場合は、先にシミ取りレーザーを検討することもあります。
この記事では、シミ取りと肌管理のどちらを先にするべきか、肝斑・くすみ・毛穴がある場合の治療順について解説します。
シミ取りと肌管理はどちらが先?
結論からいうと、シミ取りと肌管理の順番は、シミの種類と肌状態によって異なります。
「シミを取りたい」という希望があっても、肌全体に肝斑やくすみ、赤み、乾燥、毛穴の開きがある場合、先にシミだけを取っても、肌全体の印象が思ったほど変わらないことがあります。
また、肝斑が混在している場合や肌が炎症を起こしやすい状態では、強いレーザー刺激によって色素沈着や肝斑の悪化につながることがあります。
そのため、シミ治療では、以下の点を診察で確認しながら治療順を決めることが大切です。
- 目立つシミを先に取るべきか
- 先に肌全体の状態を整えるべきか
- 肝斑やくすみを落ち着かせてから照射すべきか
- 毛穴や赤みも含めて肌管理を並行すべきか
シミ取りと肌管理の違い
「シミ取り」と「肌管理」は、どちらもシミや肌の色むらに関係する治療ですが、目的やアプローチが異なります。
シミ取りは目立つシミをピンポイントで治療する方法
シミ取りレーザーは、主に境界がはっきりしたシミをピンポイントで治療する方法です。
たとえば、老人性色素斑のように、輪郭が比較的はっきりした茶色いシミに対して、ピコスポットなどを検討することがあります。
シミ取りレーザーは、目立つシミに集中的にアプローチする治療であり、顔全体のくすみ、肝斑、赤み、毛穴、肌質の乱れをまとめて整える治療とは目的が異なります。
肌管理は肌全体を整えながらシミ・くすみ・毛穴にアプローチする方法
肌管理は、シミ以外の悩みだけを対象にする治療ではありません。
M22やピコトーニングでは、細かなシミやくすみ、色むらにアプローチし、肌全体のトーンを整えることを目指します。また、ピコフラクショナルを組み合わせることで、毛穴や肌質の改善も目指すことができます。
そのため、顔全体に細かなシミがある方、くすみや肝斑が混在している方、毛穴や赤みも同時に気になる方では、肌管理を先に行う、またはシミ取りと組み合わせて行うことがあります。
なお、肌管理を先に行う場合でも、シミ治療を後回しにするという意味ではありません。M22やピコトーニングで細かなシミ・くすみ・色むらにアプローチしながら、必要に応じてピコスポットのタイミングを判断していきます。
先にシミ取りを検討しやすいケース
境界がはっきりしたシミがある場合
老人性色素斑のように、境界がはっきりした茶色いシミが単独である場合は、ピコスポットなどのシミ取りレーザーを先に検討することがあります。
このようなシミは、肌全体のくすみというよりも、局所的な色素斑として目立っていることが多いため、シミそのものに対して照射を行うことで変化が分かりやすい場合があります。
ただし、見た目では老人性色素斑に見えても、肝斑やADM、脂漏性角化症、ほくろなどが混在していることもあります。そのため、照射前の診断が重要です。
肌の炎症や赤みが強くない場合
肌荒れや赤み、乾燥が強くない方では、シミ取りレーザーを先に行えることがあります。
レーザー後の肌は一時的に敏感になるため、もともと炎症が強い状態で照射すると、赤みや色素沈着が長引く可能性があります。
肌状態が安定している場合は、シミ取り後のアフターケアを行いながら、その後にくすみや毛穴などの肌管理を検討する流れも選択肢になります。
まず目立つシミを減らしたい場合
「顔全体の肌質も気になるけれど、まず一番目立つシミを何とかしたい」という方では、診察で問題がなければ先にピコスポットを行うこともあります。
ただし、シミを取った後に、周囲のくすみ、肝斑、毛穴、赤みが気になってくることもあります。
シミ取りはゴールではなく、肌全体を整える治療の一部として考えることが大切です。
先に肌管理を行った方がよいケース
肝斑が疑われる場合
肝斑が疑われる場合は、いきなり強いスポット照射を行うよりも、先に肌状態を整えることがあります。
肝斑は、頬骨周囲に左右対称にもやっと広がることが多く、紫外線、摩擦、ホルモンバランス、慢性的な刺激などの影響を受けやすい色素斑です。
肝斑がある状態で強いレーザー刺激を加えると、もやっとした色素沈着が目立ちやすくなることがあります。
そのため、肝斑が疑われる場合は、トラネキサム酸などの内服、外用、紫外線対策、摩擦を減らすスキンケア、ピコトーニングなどを組み合わせて、肌状態を整えてからスポット照射を検討することがあります。
顔全体のくすみが強い場合
顔全体が暗く見える、肌がくすんで見える、シミの境界が分かりにくい場合は、先に肌管理を行う方がよいことがあります。
くすみには、メラニンによるくすみ、乾燥によるくすみ、摩擦によるくすみ、血行不良、炎症後色素沈着など、複数の原因があります。
この状態で一部のシミだけを取っても、顔全体の暗さが残り、満足感につながりにくい場合があります。
先に肌全体の色むらを整えることで、どのシミをスポット照射すべきか、またどのタイミングで行うべきかを判断しやすくなることがあります。
赤みや肌荒れ、乾燥がある場合
肌に赤みや乾燥、ヒリつき、肌荒れがある場合は、レーザー刺激に反応しやすい状態になっていることがあります。
このような場合、先に保湿やスキンケアの見直し、外用治療などで肌のバリア機能を整えてから、シミ取りレーザーを検討することがあります。
シミ治療は「レーザーを当てること」だけではなく、照射に耐えられる肌状態を整えることも重要です。
過去にシミ取り後の色素沈着が強く出た場合
以前シミ取りレーザーを受けた後に、戻りジミや色素沈着が強く出た方では、再度同じように照射すると、同様の経過をたどる可能性があります。
このような場合は、すぐに再照射を行うのではなく、肌質、肝斑の有無、紫外線対策、摩擦習慣、照射後のケアを確認します。
必要に応じて、先に肌のベースを整えてからシミ取りを行うことで、色素沈着のリスクを抑えやすくなる場合があります。
毛穴や肌質の悩みも強い場合
シミだけでなく、毛穴の開き、ざらつき、肌のハリ低下、小じわ、赤みなども気になる場合は、肌管理を先に行う、またはシミ取りと並行して行うことがあります。
毛穴や肌質の悩みは、シミ取りレーザーだけでは改善しにくいことがあります。
シミ、くすみ、毛穴、ハリ不足が混在している場合は、肌全体を見て治療計画を立てることが大切です。
肝斑・くすみ・毛穴がある場合の治療順
肌悩みが複数ある場合は、以下のような順番で考えると分かりやすくなります。
1. まずシミの種類を見極める
最初に確認するべきなのは、気になっている色が本当にシミなのかという点です。
シミに見えるものには、老人性色素斑、肝斑、そばかす、ADM、脂漏性角化症、ほくろ、炎症後色素沈着などがあります。
それぞれ治療方法や反応が異なるため、診断を間違えると、期待した変化が得られないことがあります。
特に、以下のような場合は注意が必要です。
- 頬骨周囲に左右対称にもやっと広がっている
- 青みや灰色みがある
- 表面にざらつきや盛り上がりがある
- 境界がぼんやりしている
- 複数の色が混在している
- 以前レーザーを受けても変化が乏しかった
シミ取りを行う前には、まず色素斑の種類を確認することが重要です。
2. 肌画像解析で見た目だけでは分かりにくい状態を確認する
シミや肝斑、くすみ、赤み、毛穴の状態は、肉眼だけでは判断が難しいことがあります。
見た目には同じような茶色いシミに見えても、実際には老人性色素斑、肝斑、炎症後色素沈着、ADMなどが混在している場合があります。また、顔全体のくすみや赤み、毛穴の開きがあると、どの治療を優先すべきか判断が難しくなることもあります。
ラジニアクリニックでは、必要に応じて肌画像解析機器のRe-Beauを用いて、隠れたシミ、肝斑、赤み、毛穴の状態などを確認し、見た目だけでは分かりにくい肌状態も踏まえて治療方針を検討します。
肌解析を行うことで、いきなりシミ取りレーザーを行うべきか、先に肌全体を整えるべきか、シミ取りと肌管理をどの順番で進めるべきかを判断しやすくなります。
3. 肝斑や炎症がある場合は先に整える
肝斑や赤み、乾燥、炎症がある場合は、先に肌状態を整えることを検討します。
具体的には、内服、外用、保湿、紫外線対策、摩擦を減らすスキンケア、ピコトーニング、M22などを組み合わせることがあります。
肌の炎症や肝斑の状態を見ながら、色素沈着を起こしにくい状態に整えたうえで、目立つシミに対してピコスポットを検討することがあります。
4. 境界がはっきりしたシミにスポット照射を検討する
肌状態が安定している場合や、肝斑の影響が少ないと判断できる場合は、境界がはっきりしたシミに対してピコスポットを検討します。
ピコスポットは、目立つシミに集中的に照射する治療です。
一方で、肌全体のくすみや肝斑に対して同じように強く照射する治療ではありません。そのため、シミの種類を見極めたうえで、適応を判断する必要があります。
5. シミ取り後は色素沈着を防ぐケアを行う
シミ取り後は、炎症後色素沈着を防ぐためのケアが重要です。
紫外線対策、摩擦を避けること、保湿、必要に応じた外用や内服を行い、肌の回復をサポートします。
シミ取り後に肌管理を続けることで、くすみや色むらが整いやすくなり、全体の肌印象の改善を目指しやすくなります。
6. 毛穴・ハリ・赤みなどは継続的に肌管理を行う
毛穴やハリ不足、赤み、くすみは、1回のシミ取りレーザーで大きく改善するものではありません。
これらの悩みには、ピコトーニング、ピコフラクショナル、M22、肌育系治療、内服、外用、スキンケアの見直しなどを組み合わせることがあります。
シミ取りは目立つシミにピンポイントでアプローチする治療、肌管理はシミ・くすみ・毛穴・赤み・肌質を総合的に整える治療と考えると分かりやすいです。
トータルスキンプログラムという選択肢
シミ、肝斑、くすみ、毛穴、赤み、肌質の乱れなど、複数の悩みが混在している場合は、1つの治療だけですべてに対応することが難しい場合があります。
ラジニアクリニックでは、肌状態に応じて、トーニング、M22、ピコフラクショナルを組み合わせた「トータルスキンプログラム」をご提案することがあります。
トータルスキンプログラムは、目立つシミだけを取る治療ではなく、顔全体のくすみ、色むら、毛穴、ハリ感などを総合的に整えることを目的とした治療プランです。
M22やトーニングでは、細かなシミやくすみ、色むらにアプローチし、ピコフラクショナルでは毛穴や肌質の改善を目指します。複数の治療を組み合わせることで、シミだけでなく、肌全体の印象を整えていきます。
また、治療前後の肌状態を確認するためにRe-Beauによる肌解析を行い、必要に応じてトラネキサム酸などの内服を併用します。
トータルスキンプログラムで行う主な治療
トーニング
トーニングは、低出力のレーザーを顔全体に照射し、くすみや色むら、肝斑などに対して検討される治療です。
強いスポット照射とは異なり、肌全体を少しずつ整えていく治療として使われることがあります。
M22
M22は、シミ、赤み、くすみなど複数の肌悩みに対して検討される光治療です。
肌全体の色むらや赤み、細かなシミが気になる場合に選択肢になります。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、毛穴の開き、肌の凹凸、質感の改善を目的として検討される治療です。
シミをピンポイントで取る治療というよりも、毛穴や肌質改善のための治療として位置づけられます。
トラネキサム酸を併用する理由
肝斑や炎症後色素沈着が気になる方では、トラネキサム酸などの内服を併用することがあります。
トラネキサム酸は、肝斑や色素沈着に対して使用されることがある内服薬です。シミ取りや肌管理の治療と組み合わせることで、メラニンが過剰に作られやすい状態を抑え、色素沈着を起こしにくい肌状態を目指します。
ただし、トラネキサム酸には適応や注意点があります。既往歴や内服中の薬によっては使用できない場合もあるため、医師の診察のうえで判断します。
Re-Beauで肌状態を確認する理由
Re-Beauによる肌解析では、肉眼だけでは分かりにくいシミ、肝斑、赤み、毛穴の状態などを確認します。
肌解析を行うことで、現在の肌状態を客観的に確認し、治療前後の変化を比較しやすくなります。
また、シミ取りを先に行うべきか、先に肌管理を行うべきか、トータルスキンプログラムのように複数の治療を組み合わせるべきかを判断する材料になります。
トータルスキンプログラムが向いている方
以下のような方では、トータルスキンプログラムが選択肢になります。
- シミだけでなく、くすみや毛穴も気になる方
- 肝斑が疑われる方
- 顔全体の色むらが気になる方
- 赤みや毛穴、肌質の乱れも同時に整えたい方
- シミ取り後の色素沈着が心配な方
- どの治療から始めるべきか分からない方
- 肌全体を総合的に管理したい方
シミ取りだけを行うべきか、先に肌管理を行うべきか迷う場合は、肌解析や診察で現在の状態を確認し、治療順を決めることが大切です。
治療順の考え方
シミが単独で目立つ場合
境界がはっきりしたシミがあり、肝斑や強い炎症が目立たない場合は、先にシミ取りレーザーを検討します。
その後、必要に応じて肌管理を行うことで、くすみや毛穴、肌質の改善を目指します。
肝斑やくすみが混在している場合
肝斑や顔全体のくすみがある場合は、先に肌管理を行うことがあります。
肝斑や炎症を落ち着かせてから、目立つシミに対してスポット照射を検討します。
このようなケースでは、Re-Beauによる肌解析や、トラネキサム酸などの内服、トーニング、M22を組み合わせながら治療方針を決めることがあります。
毛穴や肌質の悩みが中心の場合
毛穴の開き、ざらつき、ハリ不足、赤みなどが中心の場合は、シミ取りよりも肌管理を優先することがあります。
シミが軽度で、肌全体の質感の方が気になる場合は、ピコトーニング、ピコフラクショナル、M22などを組み合わせながら治療を進めることがあります。
シミも毛穴もくすみも気になる場合
複数の悩みがある場合は、最初からすべてを一度に治療しようとするよりも、優先順位を決めることが大切です。
たとえば、以下のような順番で治療を組み立てることがあります。
- 肝斑や炎症を落ち着かせる
- 肌全体のくすみ・色むらを整える
- 目立つシミにスポット照射を行う
- 毛穴やハリに対する肌管理を継続する
また、複数の悩みが混在している場合には、トータルスキンプログラムのように、トーニング、M22、ピコフラクショナルを組み合わせて治療を進めることがあります。
治療別の役割
ピコスポット
ピコスポットは、境界がはっきりしたシミに対して集中的に照射する治療です。
老人性色素斑などに対して検討されることがありますが、肝斑や炎症が強い状態では慎重な判断が必要です。
目立つシミを集中的に治療したい方に向いていますが、顔全体のくすみや毛穴をまとめて改善する治療ではありません。
ピコトーニング
ピコトーニングは、低出力のレーザーを顔全体に照射し、くすみや色むら、肝斑などに対して検討される治療です。
強いスポット照射とは異なり、肌全体を少しずつ整えていく治療として使われることがあります。
肝斑が疑われる方や、顔全体のくすみが気になる方では、シミ取り前後の肌管理として組み合わせることがあります。
M22
M22は、シミ、赤み、くすみなど複数の肌悩みに対して検討される光治療です。
肌全体の色むらや赤み、細かなシミが気になる場合に選択肢になります。
ただし、肝斑がある場合は照射方法やタイミングを慎重に判断する必要があります。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、毛穴の開き、肌の凹凸、質感の改善を目的として検討される治療です。
シミをピンポイントで取る治療というよりも、毛穴や肌質改善のための治療として位置づけられます。
シミ取り後に毛穴や質感が気になる場合、肌管理の一部として組み合わせることがあります。
内服・外用
肝斑や色素沈着が気になる場合は、トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEなどの内服を検討することがあります。
また、外用薬としてハイドロキノンなどを使用することもあります。
ただし、内服や外用には適応や注意点があるため、自己判断ではなく医師の指示に沿って使用することが大切です。
スキンケア・紫外線対策
どの治療を選ぶ場合でも、紫外線対策と摩擦を避けるスキンケアは重要です。
シミ治療の効果を維持するためには、レーザーや光治療だけでなく、日常のケアを見直すことも欠かせません。
治療順を間違えるとどうなる?
シミ取りや肌管理は、治療の順番を誤ると、思ったような結果につながらないことがあります。
肝斑が悪化することがある
肝斑がある状態で強い刺激を加えると、もやっとした色素沈着が濃く見えることがあります。
肝斑が疑われる場合は、まず診断と肌状態の確認が必要です。
色素沈着が長引くことがある
肌が炎症を起こしやすい状態でシミ取りを行うと、炎症後色素沈着が長引くことがあります。
特に、日焼け、摩擦、乾燥がある方は注意が必要です。
シミを取っても肌全体がきれいに見えないことがある
目立つシミだけを取っても、顔全体のくすみ、毛穴、赤み、ハリ不足が残っていると、肌全体の印象が大きく変わらないことがあります。
この場合は、シミ取りと肌管理を組み合わせて考えることが大切です。
不要な追加照射につながることがある
色素沈着や肝斑をシミの残りと誤って判断すると、不要な追加照射につながることがあります。
追加照射を行う前に、現在の状態が何によるものかを確認することが重要です。
ラジニアクリニックでの考え方
ラジニアクリニックでは、シミ治療を「シミを取る治療」だけで考えるのではなく、肌全体の状態を確認しながら治療順を決めています。
診察では、シミの種類、肝斑の有無、くすみ、赤み、乾燥、毛穴、肌質、過去の治療歴、色素沈着の出やすさなどを確認します。
必要に応じてRe-Beauによる肌画像解析を行い、隠れたシミ、肝斑、赤み、毛穴の状態などを確認します。
そのうえで、以下のように一人ひとりの肌状態に合わせて治療計画をご提案します。
- 先にピコスポットで目立つシミを取る
- 先に肝斑やくすみを整える
- M22やピコトーニングで肌全体を整える
- ピコフラクショナルで毛穴や肌質を整える
- トラネキサム酸などの内服を組み合わせる
- トータルスキンプログラムとして複数の治療を組み合わせる
- シミ取り後に毛穴や肌質の治療を行う
シミ治療は、「どの治療が一番よいか」ではなく、「今の肌にどの順番で行うのがよいか」が重要です。
- シミ取りを先にするべきか分からない
- 肝斑があるかもしれない
- シミも毛穴もくすみも気になる
- 以前シミ取り後に色素沈着が残った
- 肌全体を総合的に整えたい
このような方は、まずは肌状態を確認したうえで治療順を決めることをおすすめします。
よくある質問
Q. シミ取りと肌管理はどちらを先にした方がいいですか?
シミの種類と肌状態によって異なります。
境界がはっきりしたシミが単独であり、肝斑や強い炎症がない場合は、先にシミ取りを検討することがあります。一方で、肝斑、くすみ、赤み、乾燥、毛穴の悩みが強い場合は、先に肌管理を行うことがあります。
肌管理はシミと関係のない治療という意味ではなく、M22やピコトーニングなどで細かなシミやくすみ、色むらにアプローチしながら、肌全体を整える治療として行います。
Q. 肝斑がある場合、シミ取りレーザーはできませんか?
肝斑がある場合でも、すべてのシミ治療ができないわけではありません。
ただし、肝斑が活動的な状態で強いスポット照射を行うと、色素沈着や肝斑の悪化につながることがあります。そのため、まず肝斑や肌の炎症を落ち着かせてから、目立つシミの治療を検討することがあります。
Q. シミ取り前に肌管理をすると何がよいですか?
肌の赤み、乾燥、くすみ、肝斑、摩擦による刺激などを整えることで、照射後の色素沈着を起こしにくい状態を目指せます。
また、肌全体の色むらを整えることで、どのシミをスポット照射すべきか判断しやすくなることもあります。
Q. Re-Beauでは何が分かりますか?
Re-Beauでは、肉眼だけでは分かりにくいシミ、肝斑、赤み、毛穴の状態などを確認します。
肌画像解析を行うことで、シミ取りを先に行うべきか、肌管理を先に行うべきか、複数の治療を組み合わせるべきかを判断する材料になります。
Q. トータルスキンプログラムとは何ですか?
トータルスキンプログラムは、ラジニアクリニックで行っている肌治療プランのひとつです。
肌状態に応じて、トーニング、M22、ピコフラクショナルを組み合わせ、シミ、くすみ、毛穴、赤み、肌質の乱れなどを総合的に整えることを目指します。
必要に応じて、Re-Beauによる肌解析やトラネキサム酸などの内服を組み合わせることがあります。
Q. トラネキサム酸は必ず飲む必要がありますか?
必ずすべての方に必要というわけではありません。
肝斑や色素沈着が気になる方、メラニンが増えやすい肌状態の方では、トラネキサム酸などの内服を検討することがあります。ただし、既往歴や内服中の薬によっては使用できない場合もあるため、医師の診察で判断します。
Q. シミ取りを先にすると毛穴も改善しますか?
ピコスポットなどのシミ取りレーザーは、主に境界がはっきりしたシミをピンポイントで治療する方法です。そのため、毛穴の開きや肌の凹凸、ざらつき、ハリ不足の改善を主な目的とする治療ではありません。
毛穴や肌質の改善を目指す場合は、ピコフラクショナルなどを組み合わせて治療を行うことがあります。シミ、くすみ、毛穴が混在している場合は、肌状態を見ながら治療順を決めることが大切です。
Q. M22とピコトーニングはどちらが先ですか?
肌状態によって異なります。
赤みや細かなシミ、くすみが気になる場合はM22を検討することがあり、肝斑やメラニンによるくすみが気になる場合はピコトーニングを検討することがあります。どちらを先に行うかは、肝斑の有無や肌の炎症状態を確認して判断します。
Q. シミ取り後に肌管理をしてもよいですか?
シミ取り後の肌状態が落ち着いていれば、肌管理を行うことがあります。
ただし、赤みや炎症後色素沈着が残っている時期に刺激の強い治療を行うと、悪化する可能性があります。治療のタイミングは医師の診察で判断することが大切です。
Q. くすみがある場合、シミ取りだけで肌は明るくなりますか?
目立つシミが薄くなることで肌印象が明るく見えることはありますが、顔全体のくすみがある場合は、シミ取りだけでは十分に改善しないことがあります。
くすみの原因に合わせて、ピコトーニング、M22、内服、外用、スキンケアの見直しなどを組み合わせることがあります。
Q. 何回くらい治療が必要ですか?
治療回数は、シミの種類、肝斑の有無、くすみや毛穴の程度、肌質によって異なります。
ピコスポットは少ない回数で変化を感じやすいことがありますが、肌管理は複数回かけて少しずつ整える治療です。診察時に肌状態を確認し、治療回数の目安をご説明します。
まとめ
シミ取りと肌管理のどちらを先に行うべきかは、シミの種類と肌状態によって異なります。
境界がはっきりしたシミが単独であり、肝斑や強い炎症が目立たない場合は、先にピコスポットなどのシミ取りレーザーを検討することがあります。
一方で、肝斑、くすみ、赤み、乾燥、毛穴の悩みがある場合は、先に肌のベースを整えてからシミ取りを行う方が適していることがあります。
ただし、肌管理はシミと無関係な治療ではありません。M22やピコトーニングは、細かなシミやくすみ、色むらにアプローチし、肌全体のトーンを整える目的で行います。ピコフラクショナルを組み合わせることで、毛穴や肌質の改善も目指します。
シミ治療は、単に「シミを取る」だけではありません。
色素沈着を起こしにくい肌状態に整え、適切なタイミングで照射を行い、シミ・くすみ・毛穴・赤みを総合的に考えることが大切です。
ラジニアクリニックでは、シミの種類や肝斑の有無、肌状態を確認したうえで、ピコスポット、ピコトーニング、M22、ピコフラクショナル、トータルスキンプログラム、内服、外用、スキンケア指導などを組み合わせ、一人ひとりに合った治療順をご提案しています。
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監修
ラジニアクリニック
形成外科専門医・JSAPS(日本美容外科学会)専門医
植木 健太郎
参考文献
- 日本形成外科学会:しみ(色素斑)に関する解説
- 日本皮膚科学会:美容医療診療指針
- レーザー治療後の炎症後色素沈着に関する国内報告
- 肝斑に対するレーザートーニング治療に関する報告
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の診断や治療方針は、シミの種類、肌質、肝斑の有無、治療後の経過によって異なります。気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。