美容医療における症例写真の重要性と正確な撮影方法について
こんにちは。ビクアスクリニック秋葉原 院長の植木です。
本日は、美容医療における症例写真の重要性と、適切な撮影方法についてお話しさせていただきます。
症例写真の役割
症例写真、特にビフォーアフターの写真は、治療効果を客観的に評価する上で非常に重要です。
当クリニックでは、全ての患者様に対して必ず撮影を行っています。
同じ光の量、同じ角度で撮影することで、医療者側も治療の効果を正確に判断し、今後の改善点を見出すことができます。
また、患者様ご自身にも治療効果を実感していただくための重要なツールとなります。
したがって、しっかりとした症例写真を撮影する能力は、美容医療に携わる医師にとって非常に重要なスキルだと考えています。
症例写真撮影時の注意
きれいで正確な症例写真を撮影するために、以下の点に注意しています。
- 背景を統一する
- 髪型はピンで軽く止める程度にし、フェイスラインへの影響を最小限に抑える
- 耳の位置を毎回同じにして、正面からの見え方を統一する
- 顎の角度を毎回同じにする(特に眼瞼下垂の患者様は顎を上げる傾向がございます)
また、切開など傷を伴う手術の場合は、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後と定期的に撮影し、傷の治癒過程を慎重に観察しています。
傷の赤みや柔らかさ、むくみの状態など、時間とともに変化していく様子を確認することが重要です。
経過観察の期間
症例写真による経過観察は、最低でも3ヶ月間は行うようにしています。
これは、学会の専門医試験などでも3ヶ月以降の写真提出が求められることが多いためです。
SNSなどで見かける症例写真を見る際の注意点
美容整形の症例写真は、施術の効果を示す重要な資料です。
しかし、SNSなどで見かける症例写真には、医師の立場から見ると気になる点があります。
ここでは、症例写真を見る際の注意点をご紹介します。
メイクの有無
執刀医の立場からすると、メイクをした状態の症例写真では真の効果が分かりにくいのが実情です。
確かに、日常生活ではメイクをする方が多いでしょう。
しかし、手術の前後を比較する際には、同じ条件で撮影された写真が望ましいです。
施術内容の明確化
ひとつの部位の施術を見ていたつもりが、実は他の部位にも施術が行われているケースがあります。
例えば、目の手術のビフォーアフターだと思って見ていたら、鼻にも施術が行われていたりすると、印象が大きく変わってしまいます。
施術内容が明確に示されていることが理想的です。
「目の二重切開と同時に目頭切開も行いました」といった具合に、詳細な説明があると参考になります。
撮影角度の一貫性
ビフォーアフター写真の比較には、撮影角度の一貫性が不可欠です。
- 顔の左右の角度:鼻の先と頬が重なるように撮影
- 上下の角度:目の高さや耳の位置が同じになるように
例えば、これらの点に注意して撮影された写真は、より正確な比較ができます。
症例写真と実物が違って見えやすい部位はありますか?
二重顎など輪郭部分に関しては、筋肉や舌の位置によって見え方が変わるため、写真のみで判断することは難しい場合があります。
また肌の場合でも、一眼レフカメラで同じ距離から撮ろうとしても服や髪型によって見え方は異なります。
ビクアスクリニック秋葉原では肌解析用機械を使用し、一貫した条件下で撮影しています。
よくある質問
SNSのコメントは参考になりますか?
SNSのコメントも重要な情報源の一つです。特に、患者様の希望と実際の仕上がりが一致しているかどうかを知る手がかりとなります。
例えば、二重整形の場合、術前後で美しくなっていても、それが患者様の希望通りの二重になっているかは別問題です。
「希望通りの二重になって満足している」といったコメントは非常に参考になるでしょう。
症例写真と実物が違って見えやすい部位はありますか?
二重顎など輪郭部分に関しては、筋肉や舌の位置によって見え方が変わるため、写真のみで判断することは難しい場合があります。
また肌の場合でも、一眼レフカメラで同じ距離から撮ろうとしても服や髪型によって見え方は異なります。
ビクアスクリニック秋葉原では肌解析用機械を使用し、一貫した条件下で撮影しています。
症例写真の映えと施術の質には関係がありますか?
写真映えする結果を望む患者様も多いですが、それが自然な仕上がりかどうかは別の観点から考える必要があります。
重要なのは、患者様の希望に沿った治療ができているかどうかです。
それぞれの患者様のニーズに合わせた結果を出せているかが、施術の質を判断する上で重要な要素となります。
症例写真の数は施術の質と関係がありますか?
症例写真の数だけで施術の質を判断することは難しいですが、多くの症例を持つ医師は経験が豊富である可能性が高いため、一つの判断材料にはなりえます。
ただし、最終的に重要なのは、実際に診察を受けて医師との相性を確認することです。
症例数だけでなく、直接の対話を通じて判断することをおすすめします。
症例写真を見る際のチェックポイント
症例写真をチェックする際の注意点をまとめました。
- 背景が統一されているか
- 耳の位置が同じか
- 顎の角度が同じか
- 光の量は同じか
- 髪型が同じか
- メイクをしていないか
- 特定の部位以外施術を行っていないか
これらの点に注意しながら症例写真を見ることで、より正確に施術の効果を判断することができます。
ただし、写真だけでは伝わらない部分も多くあります。可能であれば動画も参考にするとよいでしょう。そして最終的には、実際に診察を受けて、直接医師と話をすることが最も重要です。
ビクアスクリニック秋葉原の症例写真に関する取り組み
症例写真の撮影には多くの課題があります。
同じ角度、明るさ、設定で撮影しても、完全に同一の条件を再現するのは難しいのが現状です。
そのため、症例写真を公開する際は慎重な判断が必要となります。
当クリニックでは保険診療の患者様も多いため、症例写真のモニターを募集するのは容易ではありません。
しかし、医療の透明性を高めるために症例写真は重要だと考え、患者様の同意を得られた場合に限り、プライバシーに配慮しながら公開させていただいています。
良い医師を見つけるための情報源として、口コミは一定の参考にはなりますが、限界もあります。
特に肯定的な感想は書き込まれにくい傾向にあるため、偏りが生じる可能性があります。
また、症例写真も加工の可能性を考慮する必要があります。
美容医療において、医師の美的感覚や細部へのこだわりは重要な要素です。
当クリニックでは、患者様一人ひとりの骨格や希望に合わせて丁寧な施術を心がけています。特に自費診療では、修正を含めたアフターケアも充実させています。
最後に、美容医療は単に料金の高低だけで判断すべきではありません。
患者様のニーズを丁寧に聞き取り、適切な施術を提案することが何より大切だと考えています。
ぜひ、信頼できる医師との出会いを大切にしていただければと思います。
おわりに
美容医療における症例写真は重要な情報源ですが、それだけで判断するのは危険です。写真の角度、メイクの有無、施術内容の明確さなど、多くの要素を考慮する必要があります。
最も大切なのは、信頼できる医師とのコミュニケーションです。
症例写真や口コミは参考程度にとどめ、実際にクリニックを訪れて医師と直接話をすることをおすすめします。
あなたの希望や不安を率直に伝え、それに対する医師の応答や提案を慎重に検討してください。
美容医療は単なる技術だけでなく、医師の美的センスや患者様へのケアも重要です。ビクアスクリニック秋葉原では、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。皆様が自分に合った最適な美容医療に出会えることを願っています。
ご質問やご相談がありましたら、いつでもお気軽にクリニックまでお問い合わせください。
あなたの美と健康のお手伝いができることを楽しみにしています。
動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。