多汗症ボトックス治療の全貌!効果、副作用やデメリット、よくある質問を徹底解説
こんにちは、ラジニアクリニック 院長の植木です。
今回は、多汗症に対するボトックス治療について詳しく解説していきます。
多汗症ボトックスとは?
ボトックスは、正式にはボツリヌストキシンと呼ばれる物質です。
その主な効果は、神経からのアセチルコリン放出を抑制することにあります。
通常、このアセチルコリンが汗腺に働きかけて汗が分泌されますが、ボトックスによってこのプロセスを阻害し、汗の分泌を抑えることができるのです。
しかし、効果が一時的であること(4〜6ヶ月)、即効性がないこと(2〜3日で効果が出始め、2週間後にしっかりとした効果が現れる)、表情の違和感が出る可能性があることなど、いくつかのデメリットやリスクがあります。
施術を検討される際は、これらを十分に理解した上で判断してください。

治療の対象部位
多汗症のボトックス治療は、皮膚の浅い層に注射をします。主に以下の部位で行われます。
- 脇
- 足の裏
- 手のひら
- 頭
- 顔
頭、手のひら、足の裏などは比較的痛みを感じやすい部位です。そのため、当院では通常の注射に加えて、メドジェットという器具も使用しています。
メドジェットは、ピストルのように薬剤を打ち込む装置で、通常の注射よりも痛みが緩和されるため、痛みに弱い方にはおすすめです。

また、希望があれば塗る麻酔を使用することもあります。
基本的には、施術部位を冷やしながら治療を進めていきます。
多汗症ボトックス治療の効果
効果は3〜6ヶ月程度持続します。効果を維持するには定期的な再施術が必要で、多くの方が3~4ヶ月おきにボトックス治療を受けています。そのため、費用も継続的にかかります。
特に、夏場に向けて治療を受ける方が多く、夏前に治療を行い、夏の間効果を得て、汗をかきにくい冬場は治療を休止するというサイクルを取る方も少なくありません。
多汗症ボトックス治療の主なデメリット
即効性がない
施術後すぐに効果が出るわけではありません。治療後2〜3日で効果が出始め、2週間後までにしっかりとした効果が現れます。まれに内出血が起こることもあります。
表情の違和感・硬さ
顔のパーツ(鼻やエラなど)にボトックスを打つ場合は、表情に違和感が出ることがあるので注意が必要です。これらのパーツにボトックスを打つこと自体は可能ですが、打つ場所や量については慎重に判断する必要があるでしょう。多汗症用のボトックスは通常のボトックスよりも薄めて使用するため、表情への影響は比較的少ないですが、大量に使用すると表情筋に作用する可能性があります。適切な注入量と部位を選定できるクリニックで施術するとよいでしょう。
アレルギー反応
まれに製剤の成分などによるアレルギー反応(腫れ、かゆみなど)が起こる場合があります。過去にボトックス注射でアレルギー反応が現れた方、もしくはアレルギー体質の方は事前に医師にご相談ください。
多汗症ボトックス治療の痛みについて
多汗症のボトックス治療を受ける際、痛みの程度は部位によって異なります。
- 頭部
特に生え際やうなじは痛みを感じやすい部位です。
麻酔クリームが使用できないため、痛みに敏感な方には前述の通りメドジェットをおすすめしています。これは従来の注射よりも痛みが少ない方法です。 - 手のひらと足の裏
これらの部位は非常に敏感で、麻酔クリームを使用しても痛みを完全に抑えることは難しく、患者さんにはしばらくその痛みに耐えていただく必要があります。
日常生活に大きな支障はないレベルかと思いますが、指先は特に感覚が鋭いため、注射時の痛みが強くなる傾向があります。 - その他の部位
痛みに強い方であれば、ある程度我慢できる程度です。
多汗症ボトックス治療当日の注意事項
ボトックスは熱に弱いため、治療当日のサウナは避けてください。
また、内出血の可能性があるため、体が温まるような活動は控えましょう。
ボトックスを検討する際のポイント
カウンセリング
デメリットやリスク、期待できる効果について十分に説明を受け、納得してから施術を受けましょう。当院では、ボトックスの効果や副作用について詳しくご説明し、不安を解消できるよう努めております。
医師の技術力
特に鼻などの顔のパーツにボトックス注射を打つ場合は、表情筋への影響を最小限にするため、経験豊富な医師を選ぶ必要があります。適切な注入量と注入部位を選定することで、自然な仕上がりを期待できるでしょう。
継続的な費用
効果は一時的であり、維持するには定期的な再施術が必要です。長期的な費用についても事前に検討しましょう。当院では、前回から4カ月以内の注入は施術・処置代が半額となる制度もございます。
施術間隔
1ヶ月以内で効果が不十分な場合、追加の注射は問題ありません。ただし、頻繁に打ちすぎるとボトックスの効果が薄れる可能性があるため、基本的には3ヶ月以上間隔を空けることをおすすめしています。
多汗症ボトックス治療の保険治療について
多汗症は保険適応の病名があり、以下の治療が可能です。
- 汗を止める塗り薬
- アセチルコリンを抑えるための抗コリン薬(飲み薬)
ただし、これらの治療法は効果が出にくい場合が多く、多くの患者さんがボトックス治療を追加で必要とします。
なお、ラジニアクリニックでのボトックス治療は基本的に自費診療となります。

多汗症ボトックス治療に関するよくある質問
多汗症ボトックスは鼻にも打てますか?
はい、鼻にも打つことができます。
ただし、顔に打つ場合は注意が必要です。表情筋が浅い層にあるため、筋肉にも作用してしまう可能性があるからです。
そのため、打つ場所や量については慎重に判断する必要があります。
普通のボトックスより表情への影響は出ないですか?
多汗症用のボトックスは、通常のボトックスよりも薄めて使用します。
そのため、表情への影響は比較的少ないですが、大量に使用すると表情筋に作用する可能性があります。
ボトックスで皮脂を抑えることで肌は綺麗になりますか?
ボトックスは汗腺と皮脂腺の両方に作用するので、皮脂の分泌を抑える効果はあります。
これによってニキビができにくくなる可能性もありますが、顔に打つ目的としては、一般的には汗を止めたり筋肉の働きを抑えるのが主目的となります。
より効果を出すために頻繁に打っても大丈夫?
1ヶ月以内で効果が不十分な場合は、追加で注射することは問題ありません。
ただし、頻繁に打ちすぎるとボトックスの効果が薄れる可能性があるため、基本的には3ヶ月以上間隔を空けることをおすすめしています。
夏に間に合わせるには何月に打つのが良いですか?
夏の1ヶ月前くらいが適切です。
効果は約4ヶ月続くので、夏の3ヶ月間はカバーできます。
多汗症ボトックスと一緒にマイクロボトックスを打つことはできますか?
顔の汗が気になる場合、目尻周辺からほほ骨のあたりに注射することになりますが、これはマイクロボトックスとほぼ同じ部位です。
ただし、顔への施術は表情が固まるリスクがあるため、あまり強くはおすすめしていません。
気になる部位があれば、個別に相談しながら進めていくのが良いでしょう。
おわりに
多汗症に悩む方にとって、ボトックス治療は非常に効果的な選択肢の一つです。しかし、治療を受けるかどうかを決める前に、効果、副作用やデメリット、そして自分の体質や生活スタイルとの相性をよく考慮することが大切です。
ラジニアクリニックでは、患者さま一人ひとりの状況に合わせた丁寧なカウンセリングを行い、治療プランをご提案しています。
多汗症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
動画でも解説しています。ぜひご覧ください。