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2024年11月01日 コラム 二重切開法弛み眉下切開法

まぶたのたるみ完全解説 ~原因から治療法、よくある質問まで~

こんにちは。ビクアスクリニック秋葉原 院長の植木です。
今回は、多くの方が悩まれている「瞼(まぶた)の弛(たる)み」について詳しく解説させていただきます。

まぶたのたるみが起こる原因

まぶたの皮膚がたるむ主な原因は、加齢による老化現象です。
特に紫外線による影響で皮膚の弾力性が失われ、次第に皮膚が緩んでいきます。
この状態になると、たるんだ皮膚が視界を妨げないように無意識に眉毛を上げて物を見るようになります。
その結果、おでこにシワができたり頭痛や首の痛み肩こりなどの症状が現れることがあります。
また、上方向が見えづらくなるなどの視界の問題も出てきます。

まぶたのたるみの解消方法

まぶたのたるみに対する基本的な治療法・解消法は、余分な皮膚を外科的に取り除く手術です。

主な手術方法として、「二重切開法」「眉下切開法」の2種類があります。

二重切開法

二重切開、メリット:傷が目立ちにくい、デメリット:あまり皮膚が取れない

二重ラインに沿って皮膚を切除する方法です。
最大の利点は、傷跡が二重の線に隠れるため、術後の傷跡が目立ちにくいことです。しかし、この方法には重要な制限があります。
取れる皮膚の量に限界があり、必要以上に皮膚を切除すると、眉毛側の厚い皮膚が下がってきて二重にかかることになります。
その結果、厚ぼったい不自然な二重になってしまう可能性があります。

眉下切開法

眉下切開、メリット:綺麗なラインを作りやすい皮膚をしっかり取れる

眉毛の下の部分で皮膚を切除する方法です。
この手術の大きな利点は、十分な量の皮膚を切除できることと、薄い皮膚が二重にかかることで自然な二重ラインを作りやすい点です。
また、皮膚をしっかりと取れることで、より効果的なたるみの改善が期待できます。
ただし、眉下に傷跡が残るため、傷跡の目立ちやすさには注意が必要です。

適応(二重切開か眉下切開か)

まぶたのたるみの治療法は、患者様の状態によって適切な方法が異なってきます。

例えば、一重まぶたの方でたるみを感じている場合、眉下切開よりも二重切開の方が効果的なケースもあります。

ただし、眉下切開による治療には注意点があります。
特に左右数ミリの微妙な調整が必要な場合は、眉下切開では思うような結果が得られないことがあります。
これは、切除した皮膚の量がそのまま目の開きに反映されるわけではないためです。
このような場合は、二重部分での調整が必要になってきます。

一方で、極度のたるみがある方の場合は、眉下切開単独でも十分な効果が期待できます。
このような患者さんは、必ずしも二重切開で皮膚を取る必要はありません。
ただし、二重を形成する必要がある場合や、目の開きが悪く眼瞼下垂の手術が必要な場合には、二重部分の切開が推奨されます。

このように、たるみの治療方法は患者さん一人一人の状態や希望する仕上がりによって、最適な方法を選択する必要があります。

まぶたのたるみに関するよくある質問

脱脂も効果はありますか?

脱脂の効果は、症状や部位によって異なります。皮膚の厚みが気になる方の場合、表面に近いROOF(ルーフ)という脂肪を少し取ることで、比較的分かりやすい効果が得られます。
一方、眼窩脂肪に関しては、もともと深い位置にある脂肪のため、取っても見た目の厚みはあまり変化しません。
また、年齢とともに自然と窪んでくる部分でもあるため、不用意な脂肪除去はお勧めできません。
将来的な修正手術の際に活用できる可能性もあるため、過度な脂肪除去は避けるべきでしょう。

非外科的な方法で改善できますか?

たるみ自体は皮膚が余っている状態のため、完全な改善には皮膚を取る手術が必要となります。ただし、以下のような非外科的な方法で部分的な改善が期待できます。

1.ヒアルロン酸注入
目じりにヒアルロン酸を注入することで、目の開きが若干改善することがあります。

2.ハイフ治療
ポニーテールで髪を引き上げたような効果が期待でき、目が開きやすくなったような印象が得られます。

眼瞼下垂がある場合でも眉下切開はできますか?

眉下切開自体は眼瞼下垂があっても実施可能です。ただし、眼瞼下垂がある場合は重要な注意点があります。
単に皮膚を取るだけでは、視野が劇的に広がったり、見た目が大きく改善されたりすることは期待できません。
眼瞼下垂による目の開きの悪さは、皮膚の切除だけでは根本的な改善は難しいということを理解しておく必要があります。

眉下切開で二重の左右差を調整することは可能ですか?

眉下切開での左右差の調整は非常に困難です。特にミリ単位での微細な調整は、この手術方法では実現が難しいと考えられます。
二重の左右差が気になる場合は、二重ラインの位置で直接調整を行う手術を選択する方が望ましいでしょう。

眉下切開から3年で再び皮膚がたるんできました。これは正常ですか?

皮膚のたるみは、手術後も徐々に進行することは自然な現象です。3年という期間は比較的早い段階での再発と言えますが、決して異常ではありません。特に以下の点に注意が必要です。

・皮膚は年齢とともに少しずつたるんでいくものです
・手術前に上がっていた眉毛の位置が下がってくることで、たるみを感じやすくなります
・ 再度皮膚の余りが気になる場合は、追加の皮膚切除が検討できます

これらの症状に対しては、個々の状態に応じて適切な治療法を選択することが重要です。

ケロイド体質でも手術は可能でしょうか?

基本的に、顔面部位ではケロイドが発生することは比較的まれです。ただし、眉下切開は傷跡が目立ちやすい部位であるため、慎重な判断が必要です。
手術を避けたい場合は、代替治療としてヒアルロン酸注入やハイフ治療により、目の開きを改善させる方法もございます。特に眼瞼下垂の手術に関しては、ケロイド体質の方でもケロイドになるリスクは低いと考えられます。

眉下切開と眼瞼下垂手術(全切開)、どちらを先にするべきでしょうか?

両方の手術が必要な場合は、眼瞼下垂手術(全切開)を先に行うことをお勧めします。
その理由として、皮膚を過度に切除してしまうと、その後の二重ラインの形成が困難になる可能性があるためです。

まず眼瞼下垂の手術を行い、目の開きを改善することで、実際にどの程度の皮膚の余剰があるのかが明確になります。これにより、それに続くの眉下切開での適切な皮膚切除量を決定しやすくなり、より自然な仕上がりが期待できます。

たるみが原因で片目だけ三重になってしまいます。解消方法を教えてください。

治療方針は、眼瞼下垂の有無によって大きく変わってきます。

眼瞼下垂がある場合は、その手術を行うことで、しっかりとした二重ラインを形成することが可能です。
注意すべき点として、片目だけ下がっているように見える場合でも、実際には両目に問題がある可能性があります。
反対側の目は、眉毛で補正している場合もあるためです。
そのため、片目だけでなく、両目同時に手術を行うことをお勧めしています。

おわりに

まぶたのたるみは、加齢とともに多くの方が直面する悩みです。見た目の印象だけでなく、日常生活の質にも影響を及ぼす可能性がある症状です。しかし、適切な治療法を選択することで、効果的な改善が可能です。

当院では、患者様一人一人の状態や希望を丁寧にお伺いして治療プランをご提案させていただいております。まぶたのたるみでお悩みの方は、まずは気軽にご相談ください。経験豊富な専門医が、あなたに最適な治療法をご案内させていただきます。

ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。
皆様の「より良く見える」「より自然に見える」というご要望にお応えできるよう、最善を尽くしてまいります。

動画でも解説しています。ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

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ビクアスクリニック秋葉原 院長。
福岡大学医学部卒業。同大学病院形成外科に入局。以降、全国各地の病院で形成外科治療に携わる。
2020年『ビクアスクリニック秋葉原』入局、2021年に院長就任。
【資格・役職】日本形成外科学会 専門医

「綺麗になりたい」という気持ちは、全ての女性の願いだと思います。
患者様の気持ちに最大限にお応えするため、カウンセリングではご納得頂けるまで何度も話し合い満足度の高い治療を常にご提供できるよう心がけております。
特に術後イメージを上手く伝えられるようカウンセリングをさせて頂いております。
一度、手術を行えばそれで終わりということではなく、患者様とは一生のお付き合いをコンセプトに、「美のかかりつけ医」として末永いお付き合いをさせていただきたいと思っています。

きめ細やかなカウンセリング・診察で、
最適な治療をご提案致します。

患者さまの状態を丁寧に診察し、ご要望やお悩みをお伺いしたうえで、
お一人お一人に最適な治療プランをご提案させていただきます。
もちろん、無理な治療の押しつけは致しません。

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