女性の薄毛・抜け毛の原因と治療|FAGAだけではない女性脱毛症を形成外科専門医が解説

「最近、分け目が広くなってきた気がする」
「シャンプーのときの抜け毛が急に増えた」
「髪が細くなり、以前よりボリュームが出なくなった」
このような変化があると、「FAGAなのでは?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、女性の薄毛・抜け毛は、すべてFAGA(女性型脱毛症)によるものではありません。
女性の薄毛には、女性型脱毛症(FPHL)のほか、休止期脱毛、産後の抜け毛、牽引性脱毛症、円形脱毛症など、さまざまな原因があります。
また、甲状腺疾患や栄養状態など、体の状態が抜け毛に関係していることもあります。
そのため大切なのは、最初から「発毛治療をすればよい」と考えることではなく、
「どのような薄毛・抜け毛なのか」
「なぜ起きているのか」
を確認し、原因に応じて治療を考えることです。
この記事では、女性の薄毛・抜け毛について、代表的な原因や症状の違い、治療方法、医療機関を受診した方がよい症状まで、形成外科専門医がわかりやすく解説します。

目次
- 女性の薄毛は「FAGA」だけではありません
- 「髪が薄くなった」と「抜け毛が急に増えた」は同じではありません
- 女性の薄毛・抜け毛で考えられる主な原因
- 1.女性型脱毛症(FPHL/FAGA)
- 2.急に抜け毛が増える「休止期脱毛」
- 3.産後の抜け毛
- 4.更年期・加齢による毛髪の変化
- 5.過度なダイエット・栄養状態
- 6.牽引性脱毛症
- 7.円形脱毛症や頭皮疾患など
- 女性の薄毛は何科を受診すればいい?
- 女性の薄毛の診察では何を確認する?
- 女性の薄毛・抜け毛の治療法
- ラジニアクリニックの女性薄毛治療
- 自宅でできる女性の薄毛対策は?
- こんな薄毛・抜け毛は一度相談を
- 女性の薄毛についてよくある質問
- まとめ|女性の薄毛は「原因を見極めること」が治療の第一歩
- 監修
- 参考文献
女性の薄毛は「FAGA」だけではありません
女性の薄毛について調べると、「FAGA」という言葉を目にすることが多いと思います。
FAGAは「Female Androgenetic Alopecia」の略称として使用されてきた言葉で、日本では女性のパターン型の薄毛を説明する際にも広く使われています。
一方、医学的には女性型脱毛症(Female Pattern Hair Loss:FPHL)という名称も用いられています。
女性型脱毛症では、男性のAGAのように生え際が大きく後退するというよりも、
- 分け目が徐々に広くなる
- 頭頂部の地肌が目立つ
- 髪1本1本が細くなる
- 髪全体のボリュームが低下する
といった変化がみられることがあります。
女性型脱毛症は男性のAGAと共通する部分がありますが、男性ホルモンの影響だけですべてを説明できるわけではありません。
そのため、
「女性ホルモンが減った=FAGAになる」
と単純に考えるのは適切ではありません。
また女性には、女性型脱毛症以外にも、急激に抜け毛が増える休止期脱毛や産後の抜け毛、牽引性脱毛症などさまざまな脱毛症があります。
つまり、
女性の薄毛=FAGA
ではありません。
まず「どのような抜け方・薄くなり方をしているのか」を確認することが、適切な治療を考える第一歩です。
「髪が薄くなった」と「抜け毛が急に増えた」は同じではありません
女性の薄毛を考えるうえで非常に重要なのが、
「徐々に髪が薄くなってきた」のか
それとも、
「ある時期から急に抜け毛が増えた」のか
という違いです。
髪には、成長してから自然に抜け落ち、再び生え替わる「毛周期(ヘアサイクル)」があります。
健康な状態でも一定数の髪は毎日自然に抜けています。
そのため、「抜け毛がある」というだけで脱毛症とは限りません。
重要なのは、
「以前と比べて明らかに抜け毛が増えた」
「分け目が以前より広くなった」
「髪が細くなって地肌が透けるようになった」
など、以前からの変化があるかどうかです。
徐々に分け目が広がっている場合
女性型脱毛症(FPHL/FAGA)などを考えます。
数か月前から急に抜け毛が増えた場合
休止期脱毛などを考えます。
休止期脱毛では、出産、発熱を伴う病気、手術、急激な体重減少、過度なダイエットなどがきっかけになることがあります。

女性の薄毛・抜け毛で考えられる主な原因
女性の薄毛は、症状の出方によって考えられる原因が異なります。
| 薄毛・抜け毛の特徴 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| 分け目が徐々に広がる | 女性型脱毛症(FPHL/FAGA)など |
| 髪全体が細くなりボリュームが減る | 女性型脱毛症・加齢による毛髪変化など |
| 急に抜け毛が増えた | 休止期脱毛など |
| 出産から数か月後に抜け毛が増えた | 産後の休止期脱毛 |
| 40代・50代頃から薄毛が気になる | 女性型脱毛症・加齢に伴う毛髪変化など |
| ポニーテールやエクステを続け、生え際が薄い | 牽引性脱毛症 |
| 円形・局所的に髪が抜ける | 円形脱毛症など |
| 赤み・痛み・強いかゆみなどがある | 頭皮疾患・炎症を伴う脱毛症など |
| 抜け毛とともに体調変化がある | 内科的疾患や栄養状態などの確認が必要 |
複数の原因が重なっている場合もあります。
ここからは、それぞれについて詳しく見ていきます。
1.女性型脱毛症(FPHL/FAGA)
女性の薄毛で代表的なもののひとつが女性型脱毛症です。
女性型脱毛症では毛髪が徐々に細くなり、特に頭頂部から分け目周辺の密度が低下していくことがあります。
典型的には、
- 昔より分け目が広くなった
- 頭頂部の地肌が透けて見える
- 髪を結んだときの束が細くなった
- 髪全体のボリュームが出にくくなった
といった変化から気付くことがあります。
女性型脱毛症には遺伝的な要因や加齢など、複数の要因が関与すると考えられています。
閉経前後に目立ってくることもありますが、すべてを女性ホルモンの減少だけで説明できるわけではありません。
また、女性型脱毛症と休止期脱毛などが同時に存在することもあります。
そのため、見た目だけで「FAGA」と自己判断するのではなく、経過を含めて確認することが重要です。
2.急に抜け毛が増える「休止期脱毛」
「急にシャンプー時の抜け毛が増えた」
「ドライヤーをすると以前より多く髪が抜ける」
という場合に考えられる原因のひとつが休止期脱毛です。
通常、髪は、
成長期 → 退行期 → 休止期 → 脱毛
という毛周期を繰り返しています。
休止期脱毛では、何らかのきっかけによって多くの毛髪が休止期へ移行し、その後まとまって抜けることがあります。
原因となる出来事と抜け毛が増える時期には時間差があるため、
「今は特に体調が悪くないのに、なぜ急に抜けるの?」
と感じることもあります。
きっかけとしては、
- 出産
- 大きな手術
- 発熱を伴う病気
- 急激な体重減少
- 過度なダイエット
- 栄養状態
- 一部の薬剤
- 身体的・精神的な負担
などが関係する場合があります。
また、甲状腺疾患など他の病気に伴って脱毛が起こることもあります。
原因となった状態が改善すると毛周期が戻っていく場合がありますが、長期間続くケースや他の脱毛症を併発しているケースもあります。

3.産後の抜け毛
出産から数か月経ったころに、
「お風呂の排水口に驚くほど髪がたまる」
「髪を乾かすだけで大量に抜ける」
と感じる女性は少なくありません。
これは、産後に起こる休止期脱毛が主な原因です。
妊娠・出産に伴うホルモン環境の変化によって毛周期が変化し、出産後に多くの髪が休止期へ移行することで、その後まとまって抜けることがあります。
産後の抜け毛は一時的なことが多く、時間の経過とともに改善していく場合が多いです。
ただし、
- 長期間経過しても毛量が戻らない
- 分け目の薄毛が徐々に進んでいる
- 抜け毛以外にも体調の変化がある
といった場合には、産後の休止期脱毛だけでなく、女性型脱毛症など別の原因が重なっていないか確認することが重要です。
4.更年期・加齢による毛髪の変化
「40代になって髪が細くなった」
「50代になってトップのボリュームが減った」
というご相談もあります。
年齢を重ねると毛髪の太さや密度などが変化し、以前より髪全体のボリュームが少なく感じられることがあります。
また、女性型脱毛症は年齢とともに目立ちやすくなる傾向があります。
更年期にはホルモン環境も大きく変化しますが、
「更年期だから薄毛になった」
「女性ホルモンが減ったからFAGAになった」
と単純に断定することはできません。
40代・50代の薄毛でも、
- 女性型脱毛症
- 休止期脱毛
- 加齢による毛髪変化
- 栄養状態
- 甲状腺疾患など
複数の可能性を考える必要があります。
5.過度なダイエット・栄養状態
毛髪の成長には、たんぱく質をはじめとするさまざまな栄養素が必要です。
特に、
- 極端な食事制限
- 短期間での大幅な減量
- 偏った食生活
などをきっかけとして、抜け毛が増えることがあります。
女性の場合、貧血や鉄欠乏などが隠れていることもあります。
ただし、
「このサプリメントを飲めば薄毛が治る」
というような単純なものではありません。
不足している栄養素がある場合には、その原因を確認したうえで適切に対応することが重要です。
急激な抜け毛が続いている場合には、自己判断でサプリメントだけを使用するのではなく、医療機関への相談も検討しましょう。
6.牽引性脱毛症
日常のヘアスタイルが薄毛につながることもあります。
特に、
- ポニーテール
- お団子ヘア
- 強く髪を引っ張るヘアアレンジ
- エクステ
などを長期間続けている場合、同じ部分の毛髪や毛包に負担が加わり、「牽引性脱毛症」を起こすことがあります。
特に生え際やこめかみ付近に目立つことがあります。
初期であれば、髪を強く引っ張る習慣を見直すことが重要です。
一方、強い牽引が長期間続くと毛包へのダメージが進み、回復しにくくなる場合があります。
「毎日同じ位置で髪を強く結んでいる」
という方で生え際が薄くなってきた場合は注意しましょう。
7.円形脱毛症や頭皮疾患など
女性の薄毛すべてが美容上の薄毛とは限りません。
円形または楕円形に突然髪が抜けた場合には、円形脱毛症などを考える必要があります。
また、
- 頭皮が赤い
- 強いかゆみがある
- 痛みがある
- フケ・かさぶたが多い
- 膿を伴っている
- 脱毛した部分の皮膚の状態が明らかに違う
などの場合には、頭皮疾患や炎症性の脱毛症などが隠れている可能性もあります。
このようなケースでは、美容目的の発毛治療を始める前に、皮膚科などで原因を診断することが大切です。
女性の薄毛は何科を受診すればいい?
「薄毛だから美容クリニックに行けばいいの?」
「皮膚科の方がいい?」
と迷う方もいるでしょう。
薄毛治療を扱う医療機関への相談を検討できるケース
- 分け目が徐々に広がってきた
- 髪が細くなってきた
- 頭頂部のボリュームが減ってきた
- 女性型脱毛症なのか相談したい
- 薄毛治療について相談したい
といった場合です。
ラジニアクリニックでも、女性の薄毛・抜け毛について診察を行っています。
皮膚科などでの診察を優先した方がよいケース
一方、
- 突然大量に抜け始めた
- 円形に抜けている
- 頭皮に強い赤みや痛みがある
- 強いかゆみ・かさぶたがある
- 眉毛や体毛も抜けている
- 全身の体調変化を伴っている
などの場合には、疾患の有無を確認することが重要です。
ラジニアクリニックでも状態を確認しますが、症状によっては皮膚科や他科での検査・治療をおすすめする場合があります。

女性の薄毛の診察では何を確認する?
女性の薄毛では、現在の頭皮を見るだけではなく、これまでの経過を確認することが重要です。
診察では、
- いつから薄くなったのか
- 徐々に薄くなったのか
- 急に抜け始めたのか
- 分け目や頭頂部など特定の場所なのか
- 出産・病気・手術などがなかったか
- 急激なダイエットをしていないか
- 現在服用している薬
- 家族に薄毛の方がいるか
- 月経や体調に変化がないか
などが診断の手がかりになります。
必要に応じて頭皮・毛髪の状態を詳しく確認したり、他の疾患が疑われる場合には皮膚科や内科などでの検査を検討したりします。
女性の薄毛治療では、
「とにかく髪を生やす治療をする」のではなく、まず原因を整理すること
が大切です。
女性の薄毛・抜け毛の治療法
治療方法は薄毛の原因によって異なります。
女性型脱毛症(FPHL)に対する治療
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、女性型脱毛症に対するミノキシジル外用が推奨度Aとなっています。
ミノキシジル外用は、女性型脱毛症に対して発毛や毛髪の維持を目的として使用される治療のひとつです。
一方、男性AGAで使用されるフィナステリド・デュタステリドについては、同ガイドラインでは女性型脱毛症への使用は推奨されていません。
薄毛治療は男女ですべて同じではないため、男性AGAの治療薬を女性が自己判断で使用することは避ける必要があります。
休止期脱毛の場合
休止期脱毛では、まず原因となった出来事を確認します。
病気、手術、出産、急激な減量、栄養状態など明確な原因がある場合には、その原因への対応によって毛周期が回復していくことがあります。
したがって、休止期脱毛だからといって、すべての方に発毛治療が必要になるわけではありません。
産後の抜け毛の場合
産後の抜け毛は一時的な休止期脱毛であることが多いため、基本的には経過を確認します。
長期間改善しない場合や、分け目の薄毛が進行する場合には、別の脱毛症が重なっていないか確認します。
牽引性脱毛症の場合
まず、原因となっているヘアスタイルを見直すことが重要です。
強く髪を引っ張る状態を長期間続けないようにします。
ラジニアクリニックの女性薄毛治療
ラジニアクリニックでは、女性の薄毛・抜け毛について、症状やこれまでの経過を確認したうえで治療方法を検討します。
女性の薄毛には複数の原因があるため、
「女性だからこの治療」
「FAGAだから必ずこの治療」
と一律に決めるのではなく、薄毛の状態を確認することが重要です。
現在、ラジニアクリニックでは毛髪治療の選択肢として、HARG療法、メドジェット、LEDセラピーなどを取り扱っています。
HARG療法
HARG療法は、頭皮に薬剤を注入する自由診療の毛髪治療です。
薄毛の原因や進行状態、治療の適応などを確認したうえで治療を検討します。
すべての女性の薄毛に同じ効果が得られるわけではなく、治療効果には個人差があります。
メドジェット
ラジニアクリニックでは、針を使用せず薬液を頭皮へ導入するメドジェットも取り扱っています。
注射による治療の痛みが気になる方などについて、状態や治療内容に応じて選択肢として検討します。
LEDセラピー
LEDを頭皮に照射する治療も行っています。
治療の適応や併用については診察後にご説明します。
女性向けの毛髪ケア
内服・サプリメントなどを含めた毛髪ケアについても、患者様の状態に合わせてご案内しています。
どの治療が適しているかは、薄毛の原因や進行状態によって異なります。
まず診察で状態を確認したうえで、患者様のご希望も伺いながら治療方法をご提案します。
自宅でできる女性の薄毛対策は?
健康な毛髪を維持するために、日常生活を整えることも大切です。
極端なダイエットを避ける
短期間での急激な減量や極端な食事制限は、休止期脱毛のきっかけになる場合があります。
必要な栄養をバランスよく摂ることを意識しましょう。
髪を強く引っ張り続けない
毎日同じ位置でポニーテールやお団子ヘアにするなど、毛髪を強く引っ張る状態が続く場合にはヘアスタイルを見直します。
頭皮を強くこすりすぎない
頭皮を清潔にすることは大切ですが、強くこする必要はありません。
頭皮に刺激を与えすぎないよう、適切に洗髪しましょう。
ただし、
「シャンプーを変えればFAGAが治る」
「頭皮マッサージをすれば髪が生える」
「睡眠時間を増やせばすべての薄毛が改善する」
というものではありません。
セルフケアで対応できることと、医療による診断・治療が必要な薄毛を分けて考えることが重要です。
こんな薄毛・抜け毛は一度相談を
次のような変化がある場合には、一度医療機関への相談を検討しましょう。
- 分け目が以前より明らかに広がってきた
- 頭頂部の地肌が透けて見える
- 髪が以前より細くなってきた
- 数か月前から急に抜け毛が増えた
- 円形・部分的に髪が抜けている
- 頭皮に赤み・痛み・強いかゆみがある
- 出産から長期間経過しても毛量が戻らない
- 急激な体重減少や体調変化とともに抜け毛が増えた
- 眉毛や体毛など頭髪以外にも脱毛がある
特に、急激な脱毛や頭皮症状、全身の体調変化を伴う場合には、単純な女性型脱毛症ではない可能性もあります。
女性の薄毛についてよくある質問
女性の薄毛はすべてFAGAですか?
いいえ。
女性型脱毛症(FPHL/FAGA)は女性の薄毛の代表的な原因のひとつですが、休止期脱毛、産後の抜け毛、牽引性脱毛症、円形脱毛症、頭皮疾患などさまざまな原因があります。
「徐々に薄くなったのか」「急に抜け始めたのか」などによっても考え方が変わります。
FAGAと女性型脱毛症(FPHL)は同じですか?
「FAGA」という言葉は女性のパターン型脱毛を表す言葉として広く使用されていますが、現在は「女性型脱毛症(Female Pattern Hair Loss:FPHL)」という名称も使用されています。
女性の薄毛すべてを「男性ホルモンによるFAGA」と考えるのではなく、症状や経過を確認して判断することが重要です。
抜け毛は1日何本までなら正常ですか?
髪は毛周期によって毎日自然に抜け替わっており、日本皮膚科学会では、おおよそ1日100本程度までの抜け毛がみられることがあると説明しています。
ただし、本数を正確に数えることより、
「以前より明らかに増えたか」
を見ることが重要です。
排水口にたまる量が急に増えた、枕や衣服に付く髪が明らかに増えたなどの変化が続く場合には、一度原因を確認してもよいでしょう。
女性でもミノキシジルを使用できますか?
女性型脱毛症に対するミノキシジル外用は、日本皮膚科学会の診療ガイドラインで推奨されています。
ただし、使用できない場合や注意が必要な場合があります。
特に妊娠中・授乳中などは自己判断で使用せず、製品の添付文書を確認し、必要に応じて医師や薬剤師へ相談してください。
産後の抜け毛はFAGAですか?
必ずしもFAGAではありません。
産後には、毛周期の変化による一時的な休止期脱毛が起こることがあります。
ただし、長期間毛量が戻らない場合などには、女性型脱毛症など別の原因が重なっていないか確認することがあります。
更年期になったら女性は薄毛になりますか?
すべての女性が更年期に薄毛になるわけではありません。
年齢やホルモン環境の変化に伴って毛髪の太さや密度が変化したり、女性型脱毛症が目立ちやすくなったりすることはあります。
一方で、別の原因による抜け毛が隠れていることもあります。
女性の薄毛は治りますか?
原因によって異なります。
休止期脱毛のように原因の改善によって回復が期待できるものもあれば、女性型脱毛症のように継続的な治療・管理を検討するものもあります。
そのため「薄毛」という見た目だけで治療を決めず、原因を見極めることが重要です。
まとめ|女性の薄毛は「原因を見極めること」が治療の第一歩
女性の薄毛・抜け毛にはさまざまな原因があります。
分け目が徐々に広がる女性型脱毛症(FPHL/FAGA)と、突然抜け毛が増える休止期脱毛では、治療の考え方も異なります。
さらに、
- 出産
- 更年期・加齢
- 急激なダイエット
- 栄養状態や体調の変化
- 髪を強く引っ張るヘアスタイル
- 円形脱毛症
- 頭皮疾患
などが関係することもあります。
そのため、
「女性の薄毛=FAGA」
「女性の薄毛=発毛治療」
と最初から決めつけるのではなく、まず薄毛・抜け毛のタイプや原因を確認することが大切です。
ラジニアクリニックでは、薄毛の状態やこれまでの経過を確認したうえで、患者様一人ひとりに合わせて治療方法をご提案しています。
「最近分け目が広がってきた」
「急に抜け毛が増えた」
「自分がFAGAなのかわからない」
とお悩みの方は、一度ご相談ください。
監修
形成外科専門医・JSAPS専門医
ラジニアクリニック
植木 健太郎
参考文献
- 公益社団法人 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
- 公益社団法人 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症」