親にも友達にも聞きにくい!デリケートゾーンの正しい洗い方と間違った洗い方
デリケートゾーンはトラブルが起こりやすい部位であるため、清潔な状態を保つことが大切です。また、デリケートゾーンのトラブルは、子宮系の病気へと繋がることもあるので、未然に防ぐことがより重要な意味を持ちます。
ここでは、人には聞きにくいデリケートゾーンの正しい洗い方について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
デリケートゾーンの洗い方は人に聞きにくい
デリケートゾーンを間違った方法で洗うと、様々なトラブルを招く恐れがあります。しかし、デリケートゾーンの正しい洗い方は、親や友達であっても聞きにくいでしょう。
だからといって、正しい洗い方を聞くためだけにクリニックを受診するのも面倒という方は、ここで紹介するデリケートゾーンの正しい洗い方を覚えておいてください。
デリケートゾーンの間違った洗い方
デリケートゾーンの間違った洗い方の中でも、多くの方がしてしまっていることは次のとおりです。
デリケートゾーン用のソープを使用していない
デリケートゾーンはとても敏感であるため、通常のボディソープや石鹸で洗うと、強い刺激が加わる恐れがあります。
ボディタオルでゴシゴシ洗う
摩擦によって皮膚に負担がかかります。また、デリケートゾーンは色素沈着が起こりやすいため、黒ずみの原因にもなります。
爪を立てて洗う
皮膚に傷がつき、そこから細菌や真菌が侵入して性感染症を引き起こす恐れがあります。
汚れを放置する
汚れを栄養源として雑菌が増殖し、様々なトラブルを引き起こす恐れがあります。
洗いすぎ
洗いすぎると、皮膚の常在菌が洗い流されてしまい、臭いを発生させる雑菌が増殖する場合があります。すそわきがなどの悪化を招く可能性があるので注意が必要です。
だからといって、軽く洗うだけだと汚れを十分に落とすことができず、雑菌が繁殖してしまいます。
膣内は洗わなくてよい
膣内は、細菌が繁殖しにくい酸性に保たれています。これは、膣内の常在菌である乳酸菌による作用です。しかし、頻繁に膣内を洗うと乳酸菌を含む常在菌を全て洗い流してしまい、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
その結果、性感染症や骨髄炎症疾患、子宮内感染などのリスクが高まってしまうので、注意してください。
デリケートゾーンの正しい洗い方
デリケートゾーンを洗う際には、次のようなポイントを押さえましょう。
・デリケートゾーン専用の石鹸やソープを使う
・膣内洗浄を行う場合は膣内専用のソープを使う
・石鹸をしっかり泡立てる
・手で洗う
・爪を立てない
・陰部の溝には汚れが溜まりやすいので指の腹でマッサージするように洗う
デリケートゾーンは皮膚が薄いため、少しの刺激でトラブルが起きてしまいます。指の腹を使って優しく洗っていきましょう。指の腹を使っていても、繰り返し洗うと刺激になるので、5~10秒を目安に洗うことが大切です。
また、最後にしっかりとすすぎましょう。熱い湯は刺激になるので、ぬるま湯ですすいでください。洗浄剤が残ると刺激になるので、すすぎ残しが無いか確認しましょう。
デリケートゾーンは複雑な構造をしており、外陰部の溝などに垢やおりものなどが溜まりやすいので、雑菌が繁殖しやすいといわれています。1日の終わりに必ず洗い、デリケートゾーンのトラブルを防ぎましょう。
デリケートゾーンは痛みに敏感
デリケートゾーンは痛みに敏感であるため、どのようなときも優しく扱うことが大切です。雑菌の繁殖を防ぐためとはいえ、ゴシゴシと洗ってしまうと痛くなる可能性があります。
心当たりが無いのにデリケートゾーンが痛む場合には、性感染症などのトラブルが起きている可能性もあるので、早めにクリニックを受診しましょう。
おわりに
デリケートゾーンを正しく洗うだけではなく、ナプキンや下着をこまめに交換するなどの対策をすることで、デリケートゾーンのトラブルを防ぐことができます。
雑菌は高温多湿の環境で増殖するので、通気性がよい下着を着用しましょう。正しく洗っていてもトラブルが起きた際には、早めにクリニックを受診してください。