リストカット跡のフラクショナルレーザー治療の詳細と費用・他の施術との比較を形成外科専門医が解説します
「皮膚を切らずに、傷跡をできるだけ目立たなくしたい」「細かい傷が多くて、どこから手をつければいいかわからない」——そんな方に、まず検討していただきたいのがフラクショナルレーザーによる治療です。
目次
フラクショナルレーザーとは
フラクショナルレーザーは、皮膚に微細な穴(マイクロホール)を無数に開け、皮膚本来の治癒力を活性化することで、肌の再生を促していく治療法です。
リストカット跡に多い「凹凸」「テカリ」といった状態に対して有効で、照射を重ねるごとに傷跡が周囲の肌に馴染んでいきます。当院ではエルビウムヤグレーザーとピコレーザーによるフラクショナルレーザー治療を行っています。
こんな方におすすめです
- 細かい傷が多数ある
- 傷跡のテカリや光の反射が気になる
- 皮膚を切る手術には抵抗がある
- 予算や範囲を相談しながら治療を進めたい
- ダウンタイムをなるべく短くしたい
治療のしくみ
照射されたレーザーは皮膚に無数のマイクロホールを形成し、その周囲の正常な組織を温存しながら治癒反応を引き起こします。皮膚はこの穴を修復しようとコラーゲンを生成しながら再生を繰り返し、傷跡の凹凸が徐々に平坦になっていきます。
傷跡のテカリは、皮膚表面の不均一さによって光が乱反射することで起こります。フラクショナルレーザーによって表面が整うことで、周囲の肌と馴染みやすくなります。
周囲への熱の影響が少ない照射方式のため、赤みや色素沈着のリスクも比較的抑えられています。
治療の流れ
1. カウンセリング
傷跡の状態(範囲・深さ・テカリの有無など)を確認し、治療回数や範囲の目安をお伝えします。
2. クリーム麻酔
照射前にご希望の方は麻酔クリームを塗布します。痛みに弱い方もご安心ください。
3. 照射
フラクショナルレーザーを照射します。熱の拡散が少ないため、ダウンタイムは比較的短く、周辺組織へのダメージも抑えられています。
4. アフターケア説明
施術後の保湿・紫外線対策など、ご自宅でのケア方法をお伝えします。
ダウンタイムと経過
| 時期 | 状態 |
| 施術直後〜数日 | 赤み・腫れ・乾燥感・ざらつきが出ることがあります |
| 1週間前後 | 赤みが落ち着いてきます |
| 1カ月 | 皮膚の再生が進み、徐々に滑らかになってきます |
治療間隔は1カ月を目安にご来院ください。回数を重ねるごとに改善が見込まれます。
他の治療法との比較・使い分け
フラクショナルレーザーはすべての傷跡に万能なわけではありません。傷の状態によって、他の治療法が適している場合もあります。
| フラクショナルレーザー | 切除法 | アブレーション法 | 植皮術 | |
| 向いている傷 | 細かい・多数・テカリあり | 太くて目立つ傷 | 広範囲の傷 | 非常に広範囲 |
| 皮膚を切るか | 切らない | 切る | 切らない(皮膚表面を削る) | 切る(移植) |
| 回数 | 複数回 | 基本1回 | 基本1回 | 1回 |
| ダウンタイム | 約1週間 | 抜糸まで1週間 | 約1カ月 | 1-2週間 |
| 費用(10㎠以下) | 23,100円〜/回 | 132,000円〜 | 148,500円〜 | 352,000円〜 |
傷跡の状態が複合的な場合(たとえば太い傷と細かい傷が混在している場合)は、切除法とフラクショナルレーザーを組み合わせて治療することもあります。カウンセリングで実際の状態を見ながら最適な方法をご提案します。
各施術の詳細は下記のページで紹介しています。
リストカットの傷跡を消したい方へ治療法の比較と費用を紹介します。レーザー・切除・アブレーション・皮膚移植術(植皮術)を医師が比較|ラジニアクリニック
施術料金
| メニュー | 料金(税込) |
| フラクショナルレーザー 10㎠以下 / 1回 | 23,100円 |
| フラクショナルレーザー 10㎠以上〜30㎠ / 1回 | 24,860円〜45,320円 |
| フラクショナルレーザー 30㎠以降 / 10㎠あたり | 3,740円 |
※コース割引あり。詳しくはカウンセリング時にご確認ください。
よくある質問
何回くらいで効果が出ますか
傷跡の深さや範囲によって異なりますが、2〜3回の照射から変化を実感される方が多いです。細かい傷が多い場合や、テカリが強い場合は、回数を重ねることでより馴染んでいきます。
痛みはありますか?
照射中は軽い熱感や弾かれるような感覚がありますが、我慢できる程度の痛みの方がほとんどです。照射前にクリーム麻酔を使用することも可能です。
傷跡が完全に消えますか?
どのような治療法でも、傷跡を完全になかったことにするのは困難です。フラクショナルレーザーの目標は「傷跡を目立たなくする・周囲の肌に馴染ませる」ことです。
傷が新しいうちに治療できますか?
傷跡が成熟する(赤みが落ち着いて白く安定する)まで、最低でも1年以上空けてから治療を行う必要があります。成熟前の治療はケロイドや色素沈着のリスクが高まりますので、まずはカウンセリングで現状を確認することをおすすめします。
施術後、日常生活への影響はありますか?
ダウンタイムは約1週間です。施術後は乾燥しやすくなるため、保湿と紫外線対策をしっかり行ってください。激しい運動やサウナは控え、患部を擦ったり掻いたりしないようにしてください。
ケロイド体質でも受けられますか?
ケロイド体質の場合、施術後に傷跡が盛り上がるリスクがあります。カウンセリングで肌質を確認したうえで、ケナコルト注射などの追加処置も含めて対応方法をご提案します。
まずはカウンセリングへ
傷跡の状態は一人ひとり異なります。「自分の傷に効果があるかわからない」「どの治療が合っているかわからない」という方も、まずはカウンセリングでご相談ください。現在の傷跡を確認したうえで、治療の見通しや回数・費用の目安をわかりやすくお伝えします。カウンセリングはこちらからお申し込みいただけます。
形成外科専門医の植木が直接対応いたします。