プラセンタ注射とは?効果・頻度・副作用・ラエンネック・献血について医師が解説

プラセンタ注射とは?
期待できる効果・副作用・注意点を
医師がわかりやすく解説
美容や健康管理を目的として「プラセンタ注射」に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
プラセンタ注射には国内で承認されている医療用医薬品があり、製剤によって慢性肝疾患における肝機能の改善や、更年期障害などの治療に使用されています。
一方、「肌の調子を整えたい」「疲れやすさが気になる」といった美容・健康維持を目的とした使用は、承認された効能・効果とは異なる自由診療として行われることがあります。
また、プラセンタ注射を検討する際には、効果だけではなく、
・ラエンネックとメルスモンの違い
・どのくらいの頻度で受けるのか
・何回くらい続けるのか
・副作用や安全性
・保険適用になるのか
・プラセンタ注射後の献血はできるのか
といった点も理解しておくことが大切です。
特に献血については、2026年10月1日から基準が変更されました。
この記事では、プラセンタ注射について、ラジニアクリニック院長・形成外科専門医の植木健太郎がわかりやすく解説します。
目次
- プラセンタ注射とは?
- プラセンタ注射にはどのような効果がある?
- 美容目的のプラセンタ注射について
- ラエンネックとメルスモンの違いは?
- プラセンタ注射は保険適用になる?
- プラセンタ注射のメリット
- プラセンタ注射のデメリット・注意点
- プラセンタ注射の副作用・リスク
- ヒト胎盤由来製剤として知っておきたいこと
- プラセンタ注射は何回受ければいい?
- プラセンタ注射はどのくらいの頻度で受ける?
- プラセンタ注射を毎日受けても大丈夫?
- プラセンタ注射とサプリメント・ドリンクの違い
- プラセンタ注射後の献血はいつからできる?2026年10月から基準変更
- ラジニアクリニックのプラセンタ注射
- プラセンタ注射についてよくある質問
- 秋葉原でプラセンタ注射をご検討の方へ
- まとめ
プラセンタ注射とは?
プラセンタとは「胎盤」を意味します。
医療用のプラセンタ注射には、ヒト胎盤を原料として製造された医薬品が使用されています。
胎盤由来の成分を抽出・精製した製剤で、アミノ酸やペプチドなどさまざまな成分を含んでいます。
日本国内で使用されている代表的な医療用プラセンタ製剤には、
「ラエンネック」
「メルスモン」
があります。
どちらもヒト胎盤由来の医療用医薬品ですが、承認されている効能・効果や製造方法などには違いがあります。
プラセンタ注射にはどのような効果がある?
プラセンタ注射について調べると、「美肌」「疲労回復」「更年期」「肝機能」など、さまざまな情報が見つかります。
ここで重要なのは、医薬品として正式に承認されている効能・効果と、美容・健康維持を目的として自由診療で行われている使用を分けて考えることです。
ラエンネックの承認された効能・効果
ラエンネックは、
「慢性肝疾患における肝機能の改善」
を効能・効果として承認されている医療用医薬品です。
ラジニアクリニックでは、プラセンタ注射としてラエンネックを使用しています。
メルスモンの承認された効能・効果
メルスモンは、
「更年期障害」
「乳汁分泌不全」
を効能・効果として承認されています。
そのため、「プラセンタ注射」という名前が同じでも、ラエンネックとメルスモンでは承認内容が異なります。
美容目的のプラセンタ注射について
美容クリニックでは、肌や体調のコンディション管理を目的としてプラセンタ注射が使用されることがあります。
例えば、
・肌の乾燥やコンディションが気になる
・年齢に伴う体調の変化が気になる
・疲れやすさが気になる
・美容と健康をまとめてケアしたい
といった理由で相談される方もいます。
ただし、美肌や疲労回復などを目的とした使用については、ラエンネックの承認された効能・効果とは異なる使用になります。
そのため、
「プラセンタ注射をすれば必ず肌がきれいになる」
「疲労が必ず改善する」
といった効果を保証できる治療ではありません。
感じ方にも個人差があります。
美容目的でプラセンタ注射を検討する場合は、こうした点を理解したうえで治療を受けることが大切です。
ラエンネックとメルスモンの違いは?
「ラエンネックとメルスモンは何が違うの?」という質問もよくあります。
どちらもヒト胎盤を原料とする国内承認の医療用プラセンタ製剤ですが、承認されている効能・効果などが異なります。
| 製剤 | 承認されている主な効能・効果 |
|---|---|
| ラエンネック | 慢性肝疾患における肝機能の改善 |
| メルスモン | 更年期障害、乳汁分泌不全 |
「どちらの方が効果が高い」という単純な比較ではありません。
治療目的や症状、医療機関で採用している製剤などによって使用される製剤は異なります。
ラジニアクリニックでは、プラセンタ注射にラエンネックを使用しています。
▶ ラジニアクリニックの「美容 点滴・注射」ページ
プラセンタ注射の料金・注射メニューはこちら
プラセンタ注射は保険適用になる?
プラセンタ注射は、すべての場合で保険が適用されるわけではありません。
使用する製剤、診断された疾患、年齢、治療目的などによって、保険診療の対象となる場合と自由診療になる場合があります。
一方、
美容目的や健康維持を目的としたプラセンタ注射は、基本的に自由診療です。
「プラセンタ注射=保険で受けられる」とは限らないため、事前に医療機関へ確認しましょう。
プラセンタ注射のメリット
プラセンタ注射は比較的短時間で受けられる治療です。
ラジニアクリニックでも、美容や健康管理の一環として取り入れたい方からご相談いただくことがあります。
また、注射による投与となるため、サプリメントやドリンクとは異なり、医師の管理のもとで医療用医薬品を使用する点も特徴です。
ただし、効果や体感には個人差があり、治療目的によって適切な頻度や投与量も異なります。
プラセンタ注射のデメリット・注意点
プラセンタ注射を検討する際には、メリットだけでなく注意点も理解しておく必要があります。
効果の感じ方には個人差がある
美容・健康維持を目的として受ける場合、すべての方が同じ変化を感じるわけではありません。
美容目的は自由診療
美容や健康維持を目的として受ける場合、基本的には健康保険が適用されません。
注射による副作用が起こることがある
注射部位の痛み、赤み、腫れなどが起こることがあります。
ヒト胎盤由来の医薬品である
医療用プラセンタ製剤はヒト胎盤を原料としているため、その特徴について十分な説明を受けたうえで使用することが重要です。
プラセンタ注射の副作用・リスク
プラセンタ注射では、注射部位の反応などが起こることがあります。
代表的なものとして、
・注射部位の痛み
・赤み
・腫れ
・内出血
・発疹などの過敏症
などがあります。
また、ラエンネックの添付文書では、重大な副作用としてショックが記載されています。
頻度は高くありませんが、注射後に強い体調変化や気になる症状が現れた場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
ヒト胎盤由来製剤として知っておきたいこと
ラエンネックなどの医療用プラセンタ製剤は、ヒト胎盤を原料とする「特定生物由来製品」です。
原材料となる胎盤について感染症のスクリーニングなどが行われ、製造工程でも感染症伝播を防止するための安全対策が講じられています。
ただし、ヒト由来の原料を使用している以上、未知の病原体を含めた感染症伝播のリスクを理論上完全に排除できるわけではありません。
そのため、治療を受ける前に医師から説明を受け、製剤の特徴やリスクを理解したうえで判断することが大切です。
プラセンタ注射は何回受ければいい?
「プラセンタ注射は何回受ければ効果を感じますか?」という質問もあります。
しかし、美容・健康維持を目的とした場合、
「○回受ければ必ず効果が出る」
という決まった回数があるわけではありません。
体調や治療目的、感じ方には個人差があります。
1回で何らかの変化を感じる方もいれば、複数回受けても大きな変化を感じない方もいます。
最初から長期間継続すると決めるのではなく、目的や体調を確認しながら必要性を判断することが大切です。
プラセンタ注射はどのくらいの頻度で受ける?
プラセンタ注射の適切な頻度は、使用する製剤や治療目的によって異なります。
そのため、
「週○回が正解」
「毎日打つほど効果が高くなる」
と一律に考えることはできません。
特に美容・健康維持を目的とする自由診療では、体調や希望、投与量などを確認しながら医師と相談して頻度を決めます。
漫然と回数だけを増やすのではなく、
「何を目的に受けているのか」
を明確にしたうえで継続することが大切です。
プラセンタ注射を毎日受けても大丈夫?
治療上必要な投与量・頻度は製剤や症状によって異なります。
自己判断で「毎日受けた方が効果が高い」と考えて頻度を増やすことはおすすめできません。
美容目的の場合も、投与量や頻度について医師と相談したうえで受けるようにしましょう。
プラセンタ注射とサプリメント・ドリンクの違い
「プラセンタ注射とサプリメントは同じですか?」という質問もありますが、同じものではありません。
医療機関で使用されるラエンネックやメルスモンは、ヒト胎盤を原料とした医療用医薬品です。
一方、市販されているプラセンタサプリメントやドリンクでは、豚や馬などの胎盤由来原料が使用されているものがあります。
そのため、
・使用されている原料
・製造方法
・投与方法
・医薬品としての承認の有無
などが異なります。
「プラセンタ」という名称が同じだからといって、医療用プラセンタ注射とサプリメント・ドリンクを同じものとして考えることはできません。
プラセンタ注射後の献血はいつからできる?2026年10月から基準変更
プラセンタ注射と献血については、2026年10月1日に大きなルール変更がありました。
以前は、ラエンネックやメルスモンなどのヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤を使用したことがある方は、原則として期間を定めず献血を控える取り扱いとなっていました。
しかし、2026年10月1日から献血基準が変更されています。
現在、国内で承認されている
・ラエンネック
・メルスモン
については、
最終使用日から3か月間は献血を控え、最終使用日から3か月経過後は献血可能
という取り扱いになっています。
「一度でもプラセンタ注射を受けたら一生献血できない」は現在は正しくありません
以前の献血基準を見たことがある方の中には、
「プラセンタ注射を一度でも受けると、もう献血できない」
と認識している方もいるかもしれません。
しかし、2026年10月1日から基準が変更されたため、現在は国内承認のラエンネック・メルスモンについて、最終使用日から3か月経過すれば献血が可能です。
ただし、健康状態や他の献血基準によって献血できない場合もあります。
最終的な献血の可否は、献血当日の問診および健診医の判断となります。
ラジニアクリニックのプラセンタ注射
ラジニアクリニックでは、ラエンネックを使用したプラセンタ注射を行っています。
料金は以下の通りです。
| 投与量 | 料金(税込) |
|---|---|
| 1A | 1,650円 |
| 2A | 3,300円 |
| 3A | 4,950円 |
| 4A | 6,600円 |
※1Aにつき1,650円(税込)です。
※投与量は体調や既往歴などを確認したうえで医師が判断します。
※美容・健康維持を目的とする場合は自由診療です。
プラセンタにビオチン、ビタメジンを組み合わせた「美肌プラセンタ注射」もご用意しています。
プラセンタ注射についてよくある質問
Q. プラセンタ注射は1回でも効果がありますか?
美容・健康維持を目的とする場合、効果や体感には個人差があります。
「1回受ければ必ず効果を実感できる」という治療ではありません。
体調や目的を確認しながら継続するかを判断します。
Q. プラセンタ注射は週に何回受ければいいですか?
適切な頻度は治療目的、使用する製剤、投与量、体調などによって異なります。
一律に「週○回が最適」と決まっているわけではありませんので、医師と相談してください。
Q. プラセンタ注射をやめると悪化しますか?
プラセンタ注射を中止したことで依存が起こる治療ではありません。
美容・健康維持目的の場合は、治療を続ける必要性や体調の変化を確認しながら判断します。
Q. プラセンタ注射は男性も受けられますか?
性別だけを理由に受けられない治療ではありません。
治療目的や健康状態などを確認したうえで医師が判断します。
Q. プラセンタ注射を受けると献血できませんか?
2026年10月1日から献血基準が変更されています。
国内承認のラエンネック・メルスモンについては、最終使用日から3か月間は献血できませんが、3か月経過後は献血可能となりました。
ただし、最終的な可否は献血時の問診や健診医の判断によります。
Q. ラエンネックとメルスモンはどちらがいいですか?
どちらもヒト胎盤由来の医療用医薬品ですが、承認されている効能・効果などが異なるため、単純にどちらが優れているというものではありません。
ラジニアクリニックでは、プラセンタ注射にラエンネックを使用しています。
Q. プラセンタ注射とサプリメントは同じですか?
同じではありません。
ラエンネック・メルスモンはヒト胎盤由来の医療用医薬品ですが、市販のプラセンタサプリメントやドリンクは食品・健康食品として販売されているものが中心で、原料や製造方法、制度上の位置づけが異なります。
Q. プラセンタ注射は保険適用ですか?
承認された疾患に対して一定の条件を満たして使用する場合には保険診療となるケースがありますが、美容・健康維持を目的とする場合は基本的に自由診療です。
秋葉原でプラセンタ注射をご検討の方へ
プラセンタ注射には、医薬品として承認されている使用と、美容・健康維持を目的として自由診療で行われる使用があります。
大切なのは、
「プラセンタだから何にでも効く」
と考えるのではなく、目的や製剤の特徴、副作用・リスクなどを理解したうえで治療を選ぶことです。
ラジニアクリニックでは、患者さんの体調や目的を確認したうえで、ラエンネックを使用したプラセンタ注射をご案内しています。
美容・健康管理のためにプラセンタ注射を検討している方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
プラセンタ注射には、ラエンネックやメルスモンといった国内承認の医療用医薬品があります。
ラエンネックは「慢性肝疾患における肝機能の改善」、メルスモンは「更年期障害・乳汁分泌不全」を効能・効果として承認されています。
一方、美容や健康維持を目的とした使用は、これらの承認された効能・効果とは異なる自由診療として行われることがあります。
また、2026年10月1日から献血基準が変更され、国内承認のラエンネック・メルスモンについては、最終使用日から3か月経過後であれば献血できるようになりました。
プラセンタ注射を検討する際は、期待することだけでなく、製剤の特徴、副作用、使用目的、治療頻度なども含めて医師と相談することが大切です。