ホクロ除去の最新治療法と注意点を当院院長が解説いたします
こんにちは。ビクアスクリニック秋葉原の院長、植木です。
今回は、ホクロ(黒子)の除去について詳しく解説していきたいと思います。
ホクロの治療法
ホクロの治療では、まず良性か悪性かを判断することが重要です。
ビクアスクリニック秋葉原ではダーモスコピーを使用して細かく観察し、悪性の可能性がないものは切除またはレーザー治療を提案しています。
悪性が疑われるものに関しては、病理検査が必要なため、保険適用で切除を行います。
治療法の選択は、ホクロのサイズによっても変わります。
一般的に5mm以上のホクロは、レーザー治療では窪む可能性が高いため、切除を提案することが多いです。
小さいホクロ、特にお顔のホクロは傷が治りやすいので、基本的に良性のものはレーザー治療を勧めています。
お顔の場合は5mm以上でもきれいに治ることが多いですが、無理に深くまで取ろうとすると窪みが残るリスクがあるので注意が必要です。
体のホクロは、レーザー治療をすると逆に盛り上がったり白抜けが目立つことがあります。
大きめのホクロは切除して縫合した方が綺麗に治ることが多いので、そちらを勧めることが多いです。
当院ではEPL法という、レーザーで削った後に色素を飛ばすレーザーを加える方法も用意しています。
この方法であれば、深くまであまり削らずに治療効果を期待できます。
保険と自費の違い
当院では保険診療も行っているため、悪性が疑われるホクロは検査に出して診断をつけることができます。
切除の際は、保険でも自費でもきれいに縫合し、傷跡がシワの線に沿うように配慮しています。
エルビウムヤグレーザーとは?(電気メス/炭酸ガスレーザーとの比較)
当院で使用しているエルビウムヤグレーザーは、2947nmという波長のレーザーで水分に反応するキレの良いレーザーです。
他のレーザー、例えばほくろを取るときに使う炭酸ガスレーザーと比べると、エルビウムヤグレーザーは水に反応するため、ほとんど熱が入らないという特徴があります。
また、炭酸ガスレーザーよりも切れの良いレーザーなので、周りや底部に熱が伝わる、残ることがありません。
そのため、比較的凹むリスクが低いのです。
電気メスは熱が周りに伝わりやすく、窪みやダウンタイムが長くなりやすいです。
炭酸ガスレーザーも熱が伝わってしまうため、思ったよりも深く削られたり、周りに影響を与えてしまう可能性があります。
エルビウムヤグレーザーは止血効果が逆にないのですが、ホクロを削る時にしっかり底面まで削れているか確認ができるので
- 削りすぎない
- ダウンタイムが短い
- 凹まない
- 傷が治るのが早い
というメリットがあります。
つまり、傷跡が綺麗に治るレーザーというイメージですね。
エルビウムヤグレーザー照射の様子
実際に照射している様子を動画でご覧頂けます。
小さいホクロの場合
まず、局所麻酔を行います。
注射時の痛みは確かにあるものの、すぐに麻酔が効いてきます。
小さなホクロであれば短時間で消えます。
麻酔をしているため、血もほとんど出てきません。
このレーザーの良いところは、ホクロが無くなっているのが分かりやすいことです。
炭酸ガスレーザーだと熱が入って底面が分かりにくいですが、エルビウムヤグレーザーではホクロの底面がしっかりと分かります。
照射後は、抗生物質入りの軟膏を塗り、テープを貼ってもらいます。これを皮膚ができる1週間くらいまで貼っておきます。
局所麻酔をしたところの周りが白くなるのは、局所麻酔の中に血管を収縮させる液が入っているためで、血も出ません。
大きいホクロの場合
大きいホクロの場合、局所麻酔の針は細いから痛くないのですが、薬剤がどうしてもピリピリと染みる痛みがありますです。
今回の患者様の場合は、インフルエンザのワクチンよりも痛くないとはおっしゃっていましたが、何箇所もホクロがある人は、その分だけ局所麻酔をする必要があります。10箇所以上やる人もいらっしゃいます。
麻酔が効いているので、照射中は痛みや熱さなどを感じない方が多いです。
ホクロに盛り上がりがあると、盛り上がっているところを削る分だけ時間がかかります。
照射後は、ダーモスコピーで色素の残りがないか底まで確認します。
傷跡について
レーザー治療の場合、ある程度深くまで削り、擦り傷よりも少し深いくらいになるため1ヶ月後でも赤みが残る方もいますが、3ヶ月経つと多くの方で赤みがなくなります。
切開の場合は、1ヶ月後に傷のピークを迎え、その後徐々に収まっていきます。
個人差はありますが、3ヶ月から半年ほどで白い傷跡になります。
施術後のケア
術後10分ぐらいは、局所麻酔をしていたので出血していなかったのですが、徐々に出血していきます。
テープからはみ出るぐらい血が出てくるようだったら、ガーゼやティッシュで抑えると止まります。
そのテープの上から塗り薬を塗り足していきます。
テープの上から1週間塗り薬を塗り、そのぐらいで剥がすと大体、皮膚も出来上がっています。
切開後は、傷が幅広くなるのを防ぐために2、3ヶ月はテープを貼るようにしてもらっています。
レーザー治療後は、1週間ほどで皮膚ができますが、擦ったり紫外線を浴びたりすると色素沈着を起こす可能性があるため、乾燥を防ぐためにクリームを塗ってもらいます。
ビクアスクリニック秋葉原ではテープを貼って軟膏を塗ってもらいます。
テープが剥がれてしまう場合はキズパワーパットなど貼っていただき、テープは1~2週間で剥がしていただく形です。
その後はしっかり日焼け止めを塗ってもらうようにしています。
テープでかぶれる場合は、かぶれたところが逆に傷跡になることがあるので、無理に貼る必要はありません。
かぶれる時は、保湿クリームや塗り薬をしっかり塗っていただきます。
切開に関しては、切開後の傷はテーピングすると綺麗に治りやすいです。
しかし、かぶれてしまった場合は逆効果となり得るため、ぶれている期間はお休みをしていただきます。
赤みが気になる場合でも通常の茶色いテープではUVカット効果は高くないため、紫外線から肌を守る目的であれば日焼け止めの使用がより効果的です。
入浴と化粧の制限
切除の場合、施術当日は濡らさないようにし、翌日以降はシャワーのみ可能です。
抜糸までは溜水につけるのは避けてください。また、抜糸が終わるまではお化粧を控えてもらいます。
レーザー治療の場合も、当日は濡らさないようにし、その後は普通に洗顔できます。
皮膚ができるまでその部位のお化粧は控えてもらいます。
再発について
ホクロの再発を完全に防ぐことはできません。
無理にレーザーで細胞を全て取ろうとすると、脂肪が出てくるほど深く削らなければならず、窪みが残ってしまいます。
そのため、なるべくギリギリで削っていきますが、細胞が残っている可能性があり、再発することがあります。
ビクアスクリニックでは、再発した場合は3ヶ月から半年以内に追加治療を案内しています。
凹みができた場合は、切除に切り替えるなど方法を変更した方が良いかもしれません。
取れない部位
取れないホクロはありませんが、取りにくいホクロはいくつかあります。
明らかに深くまでありそうなホクロは、レーザー治療では何回もかかってしまうことがあります。
目元は問題ありませんが、まぶたの際は切除の方が綺麗になる場合もあります。
切除できない部位はありませんが、サイズが大きいと突っ張ったり引きつってしまうことがあるため、そういう場合は皮弁に切り替えることもあります。
レーザー治療後の脱毛はいつから?
ホクロの治療後すぐに脱毛を始めても良いですが、治療部位は避けてもらう必要があります。
治療部位は1ヶ月後ぐらいから照射可能です。
おわりに
ホクロ除去の治療法には、良性か悪性かの判断、サイズに合わせた治療法の選択、術後のケアなど、様々な観点からのアプローチが必要です。
ビクアスクリニック秋葉原では、最新の機器と技術を用いて、患者様一人一人に合わせた治療プランをご提案しています。
ホクロでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
経験豊富な医師が、ホクロのタイプや部位、ご希望に合わせて、最適な治療法をアドバイスいたします。
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動画でも解説しています。ぜひご覧ください。