眼瞼下垂の原因・治療を徹底解説!保険と自費の違い、ダウンタイムなど
こんにちは、ビクアスクリニック秋葉原の院長、植木です。
今回は、眼瞼下垂(がんけんかすい)について解説をしていきます。
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは?
まぶたが黒目の中心、瞳孔にかかってきて見えにくい状態が眼瞼下垂です。
眼瞼下垂には2種類あります。
まぶたを開ける筋肉には、目を開ける上眼瞼挙筋、驚いたときに少しだけ目が開くミューラー筋、おでこの筋肉である前頭筋の3つがあります。
これらの筋肉でまぶたを引き上げているのですが、上眼瞼挙筋が緩んでいる状態を腱膜性眼瞼下垂といいます。
皮膚がたるんできてまぶたが下がってきて見えにくくなるのは、また別の眼瞼下垂となります。
どちらも治療方法が違いますが、保険適用で治療は行うことができます。
保険適用と自費の違い
ビクアスクリニック秋葉原では、日常生活に支障がある場合は保険適用で治療可能です。
例えば、歩いている時や車に乗っている時にまぶたのせいで視界が見えにくいなどの場合は、保険での治療が可能です。
瞳孔にかかっており、日常生活に支障をきたしているかどうかが目安になります。
しかし、見た目の改善を主目的とする場合は自費診療となります。
ビクアスクリニック秋葉原の場合、保険と自費で治療の方法が異なるというわけではありませんが、
保険の場合は見た目の手術ではなく、症状を治すことがメインになります。
一方、自費の場合は見た目のことを重視しています。
例えば、術後の二重の形や幅の左右差などを修正したい場合は、自費診療になります。
見た目を重視する方は最初から自費診療を選択されることをお勧めします。
修正手術に関して、当院では基本的に無料(自費の治療費に含まれる)です。
基本的に2度以上修正をやったケースは過去にありませんが、お互いに満足の行く結果を得られるまで丁寧に対応させて頂きます。
麻酔について
眼瞼下垂の手術は、基本的に局所麻酔で行います。
目の開き具合を術中に判断し、左右差を確認しながら手術を行うため、全身麻酔では適切な判断が難しくなるからです。
そのため、起きた状態で手術を受けていただきます。
手術方法について
筋肉が緩んでいたり、腱膜が外れている腱膜性眼瞼下垂症の場合は、二重のラインから切開して、筋肉自体を止め直したり、緩んでいる部分をたぐって縫い寄せることで、目を開かせます。
腱膜性眼瞼下垂は、まぶた自体が下がっているために起こるからです。
皮膚のたるみに関しては、筋肉に問題がなければ、余分な皮膚を切除します。通常は眉下切開や二重のラインから皮膚を取り除きますが、多くの皮膚を取り除きたい場合は基本的に眉毛の下で行います。
特に高齢者では皮膚が大きくたるんでしまっているケースが多いため、これらの場合は保険適用が可能です。
通院について
眼瞼下垂の手術の場合、合計4回の通院が必要です。
まずは術前検査を受けて手術日を決定します。
そして手術当日に手術を受け、翌日または翌々日(開院日等の都合によります)に経過観察のため通院します。
そして抜糸を手術から約1週間後に行います。
長く放置すると糸の跡が残るリスクがあるため、6日から7日目くらいで抜糸するのが一般的です。
ダウンタイムについて
眼瞼下垂の手術後の腫れが引くのは1ヵ月後くらいで、最終的な回復期間は約3ヵ月です。
この期間中には、軽度の腫れが二重のラインに残ったり、眉毛が下がってきたりするケースもあります。手術前は眉毛を意識的に上げていたのが、手術後は目が開くようになるため、眉毛の位置が下がってくるのです。
元々目を大きく開けようとして上げていた眉毛も自然な位置へ戻ってくることもあります。完成形までは個人差がありますが、だいたい3ヵ月程度を見込んでいただければと思います。
よくある質問
眼瞼下垂以外で目を開きやすくする手術はありますか?
目の周りの皮膚が原因で目が開きにくい場合、眉下切開により視野は広がります。しかし、根本的に目の開きを改善するには眼瞼下垂手術が必要です。
二重の埋没手術では眼瞼下垂は改善しないものの、まつ毛が上向きになることで若干目が開いたように見えることもあります。
クマ治療を同時に受けることは可能ですか?
クマ治療は同時に行うことが可能です。ただし、保険適用される治療とクマ治療を同時に行うことはできません。混合診療(保険診療と自費診療を同時に行うこと)になるため、それぞれ別々に検討する必要があります。
全切開法も一緒に行えますか?
全切開法は二重まぶたを作る手術であり、挙筋前転といって筋肉のところを触ることは基本ないため、目の開き自体は変わりません。
しかし、眼瞼下垂手術と組み合わせることで、目の開きが改善される可能性があります。
再発する可能性はありますか?
何年もすればする可能性はあります。挙筋腱膜を外れてしまったとか、筋肉の緩みなど、加齢ととも再発する可能性はゼロではありません。
目元の印象を変えずに治したい
眼瞼下垂手術では基本的に二重まぶたが形成されます。印象をあまり変えたくない場合、二重の幅を小さくする方法もありますが、完全な一重で保つことは難しいです。奥二重ならば印象を大きく変えずに済むかもしれません。
眼瞼下垂の進行を遅らせる方法はありますか?
目をこすったりしないこと、そして多くの人がハードコンタクトレンズ使用によって眼瞼下垂になることがあるため、ハードコンタクトレンズの使用を避けることが推奨されます。
多くの人はある程度眼瞼下垂になるものだと考えていますが、自分でもそのような症状が当てはまるようであれば、早めに医師の診断を受けることが良いでしょう。
どんな症状が出たら眼瞼下垂を疑うべきですか?
眼瞼下垂になると、それをカバーしようとおでこの筋肉で目を開けようとするので、その影響で頭痛や肩凝りなどが発生することがあります。
眼瞼下垂が原因で首や肩凝り等の症状が出ている場合、場合によっては手術で改善される可能性もあります。
手術後の修正が必要な場合、どれくらい空けてから行いますか?
左右差の程度にもよりますが、明らかに無視できない程度の左右差が初めから存在する場合は早めに修正します。
一定程度自然に改善されることも期待できますから、それ以外のケースでは約3ヶ月間様子見て頂きます。
先ほど解説した通り、完成形へは約3ヶ月かかりますから、そこまでは様子を見てもらって通院していただきます。
おわりに
眼瞼下垂は単に見た目の問題ではなく、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
しかし、適切な診断と治療を受けることで、その悩みを解消し、より快適な生活を送ることが可能です。
ビクアスクリニック秋葉原では、一人ひとりの患者様の状態に合わせた治療プランをご提案いたします。
眼瞼下垂に関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
動画でも解説しています。ぜひご覧ください。