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【形成外科医が解説】ワキガ手術の皮弁法(反転剪除法)とは?今も選ばれ続ける理由とメリット・デメリット

【形成外科医が解説】ワキガ手術の皮弁法(反転剪除法)とは?今も選ばれ続ける理由とメリット・デメリット

監修医師コメント

ワキガのお悩みは非常にデリケートで、人には相談しづらい症状のひとつです。ラジニアクリニックでは、切らない治療から皮弁法(反転剪除法)まで幅広い選択肢をご用意し、患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療をご提案しています。本コラムでは、現在も保険診療で行われている皮弁法について、メリットや注意点を含めて詳しく解説します。


「ワキガを根本的に改善したい」
「保険適用の手術について知りたい」
「切らない治療と皮弁法は何が違うの?」

ワキガ(腋臭症)の治療にはさまざまな方法がありますが、その中でも長年にわたり行われている代表的な手術が皮弁法(反転剪除法)です。

近年ではマイクロ波や高周波を用いた切らない治療も普及していますが、皮弁法は現在も形成外科領域で行われている標準的な治療法のひとつです。

一方で、

  • 傷跡は残るの?
  • ダウンタイムはどれくらい?
  • 本当に効果はあるの?

など、不安や疑問をお持ちの方も少なくありません。

今回は、ワキガ治療を検討している方へ向けて、皮弁法(反転剪除法)の特徴やメリット・デメリット、どのような方に向いている治療なのかについて解説します。

ワキガ(腋臭症)の原因とは?

ワキガは、脇の下にあるアポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚表面の細菌によって分解されることで発生します。

アポクリン汗腺から出る汗にはタンパク質や脂質などが含まれており、これらが細菌によって分解される際に独特の臭いが生じます。

また、ワキガ体質には遺伝的要因が関係すると考えられており、

  • 家族にもワキガの人がいる
  • 耳垢が湿っている
  • 思春期以降に臭いが強くなった

といった特徴がみられることがあります。

市販の制汗剤やデオドラント用品で症状を軽減できる場合もありますが、アポクリン汗腺そのものを減らすことはできません。

症状が強い場合には、医療機関での治療が選択肢となります。

ワキガと多汗症の違いとは?

ワキガ(腋臭症)と多汗症は混同されることがありますが、原因や症状は異なります。

ワキガは「臭い」が主な症状であり、アポクリン汗腺から分泌される汗が原因となります。

一方、多汗症は「汗の量」が主な症状であり、エクリン汗腺から分泌される汗が過剰になる状態です。

ワキガ(腋臭症)

  • 主な症状:臭い
  • 原因となる汗腺:アポクリン汗腺
  • 遺伝との関連:あると考えられている

多汗症

  • 主な症状:汗の量
  • 原因となる汗腺:エクリン汗腺

ただし、ワキガと多汗症を併発している方も少なくありません。

そのため診察では、臭いの悩みなのか、汗の量の悩みなのかを見極め、それぞれに適した治療法を選択することが重要です。

皮弁法(反転剪除法)とは?

皮弁法(反転剪除法)は、脇の下を数センチ切開し、皮膚を反転させた状態でアポクリン汗腺を直接確認しながら除去する手術です。

ワキガの原因となる汗腺を医師が目視下で確認しながら取り除くため、臭いの原因へ直接アプローチできることが特徴です。

日本では長年行われている術式であり、現在も健康保険が適用される代表的なワキガ手術として知られています。

また、日本形成外科学会でも腋臭症に対する外科的治療として紹介されており、長年にわたり行われてきた実績のある治療法です。

反転剪除法と剪除法の違いは?

「反転剪除法」と「剪除法」という言葉を別の手術だと思われる方もいますが、基本的には同じ治療法を指すことがほとんどです。

正式には「反転剪除法」と呼ばれ、脇の皮膚を反転させてアポクリン汗腺を目視で確認しながら除去する術式です。

医療機関によっては、

  • 反転剪除法
  • 皮弁法
  • 剪除法

と表記されることがあります。

名称は異なっていても、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を直接除去する外科治療という点では共通しています。

ただし、切開の大きさや術後の固定方法、術後ケアには医療機関ごとの差があります。

治療を検討する際は、名称だけでなく実際の術式やアフターケアについても確認することが大切です。

なぜ皮弁法は今でも選ばれているのか

臭いの原因を直接除去できる

皮弁法最大の特徴は、アポクリン汗腺を直接確認しながら除去できることです。

ワキガの臭いはアポクリン汗腺が原因であるため、その汗腺を直接取り除くという考え方は理にかなっています。

臭いの改善を重視する方にとって、有力な選択肢のひとつとなります。

保険適用となる場合がある

反転剪除法は、腋臭症と診断された場合に健康保険が適用されることがあります。

自由診療の治療が多い中で、保険診療の選択肢があることは特徴のひとつです。

長年の実績がある

皮弁法は形成外科領域で長年行われてきた術式です。

多くの症例経験が蓄積されており、現在もワキガ治療の選択肢として位置づけられています。

ワキガ手術は保険適用になる?

ワキガ治療はすべてが自由診療というわけではありません。

腋臭症と診断された場合、反転剪除法(皮弁法)は健康保険が適用されることがあります。

ただし、単に「臭いが気になる」という理由だけで保険適用になるわけではありません。

医師が診察を行い、腋臭症として治療の必要性があると判断した場合に保険診療の対象となります。

また、保険適用の範囲や自己負担額は年齢や加入している健康保険によって異なります。

詳しくは診察時にご相談ください。

皮弁法のメリット

臭いの改善が期待できる

原因となるアポクリン汗腺へ直接アプローチするため、臭いの改善が期待できます。

多汗症状の軽減につながることがある

汗腺を除去することで、脇汗の量が減少する場合があります。

保険適用となる可能性がある

症状によっては保険診療の対象となるため、費用面での負担を抑えられる可能性があります。

皮弁法のデメリット

傷跡が残る可能性がある

切開を伴う手術のため、傷跡が完全になくなるわけではありません。

ただし、一般的には脇のシワに沿って切開するため比較的目立ちにくい位置となります。

ダウンタイムが必要

術後は圧迫固定を行うため、一定期間は腕の動きが制限されます。

仕事や学校、家事への影響も考慮する必要があります。

術後のケアが重要

術後の固定や生活上の注意事項を守ることが、良好な回復につながります。

切らない治療との違い

現在は、

  • マイクロ波治療
  • 高周波治療
  • レーザー治療

など、切開を伴わない治療も存在します。

これらの治療は傷跡が残りにくく、ダウンタイムが比較的短いという特徴があります。

一方で、

  • 臭いの改善を重視したい
  • 保険適用の治療を希望している
  • ワキガの症状が強い

といった場合には、皮弁法が選択肢となることがあります。

大切なのは、「どの治療が優れているか」ではなく、「何を優先したいか」です。

こんな方に皮弁法は向いているかもしれません

以下のような方は、皮弁法について医師へ相談してみる価値があります。

  • ワキガの症状が強い
  • 長年臭いに悩んでいる
  • 保険適用の治療を検討している
  • ダウンタイムを確保できる
  • 臭いの改善を優先したい

反対に、

  • 傷跡をできるだけ避けたい
  • 長期間の固定が難しい
  • ダウンタイムを最小限にしたい

という方は、他の治療法が適している場合もあります。

よくある質問

手術は痛いですか?

局所麻酔を使用するため、手術中の痛みは通常軽度です。
術後は数日程度、痛みや違和感が生じることがありますが、処方薬でコントロールできる場合がほとんどです。

仕事や学校はいつから復帰できますか?

仕事内容によって異なりますが、デスクワークであれば数日後から復帰できるケースもあります。
ただし、術後は腕の動きが制限されるため、重労働やスポーツは一定期間控える必要があります。

再発することはありますか?

どの治療法にも再発の可能性があります。
症状や体質によって経過は異なるため、詳しくは診察時にご相談ください。

まとめ

皮弁法(反転剪除法)は、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を直接確認しながら除去する外科治療です。

切開を伴うため傷跡やダウンタイムといった注意点はありますが、現在も保険診療で行われている代表的なワキガ手術のひとつです。

ワキガ治療にはさまざまな選択肢がありますが、大切なのはご自身の症状やライフスタイルに合った治療を選ぶことです。

ラジニアクリニックでは、ワキガの程度だけでなく、患者さまの年齢や生活背景、ダウンタイムの許容範囲なども踏まえながら、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。

ワキガ治療についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. 日本形成外科学会「腋臭症」
  2. 厚生労働省 保険診療関連資料
  3. International Hyperhidrosis Society. Bromhidrosis Overview
  4. Park YJ, et al. Surgical Treatment of Axillary Osmidrosis: Review of Current Techniques. Archives of Plastic Surgery.
  5. 日本皮膚科学会関連資料

この記事を書いた人

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ラジニアクリニック 院長。
福岡大学医学部卒業。同大学病院形成外科に入局。以降、全国各地の病院で形成外科治療に携わる。
2020年 大手美容外科入局、2021年より院長。
2022年 ビクアスクリニック秋葉原開院、2025年 ラジニアクリニック院長に就任。
【資格・役職】日本形成外科学会 専門医

「綺麗になりたい」という気持ちは、全ての女性の願いだと思います。
患者様の気持ちに最大限にお応えするため、カウンセリングではご納得頂けるまで何度も話し合い満足度の高い治療を常にご提供できるよう心がけております。
特に術後イメージを上手く伝えられるようカウンセリングをさせて頂いております。
一度、手術を行えばそれで終わりということではなく、患者様とは一生のお付き合いをコンセプトに、「美のかかりつけ医」として末永いお付き合いをさせていただきたいと思っています。

きめ細やかなカウンセリング・診察で、
最適な治療をご提案致します。

患者さまの状態を丁寧に診察し、ご要望やお悩みをお伺いしたうえで、
お一人お一人に最適な治療プランをご提案させていただきます。
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