ニキビ治療の全てを解説！原因から保険・自費治療まで徹底ガイド
こんにちは、ビクアスクリニック秋葉原 院長の植木です。
本日は、ニキビについて解説していきます。
ニキビの原因
ニキビの原因は大きく3つに分かれます。
- 毛穴の詰まり
- 皮脂の過剰
- アクネ菌の増殖
これらが主なニキビの原因です。
また、食生活や睡眠不足、乳製品の過剰摂取なども皮脂が出やすくなったり、皮膚のターンオーバーが乱れたりする原因となることがあります。
ニキビの保険治療
保険でやるときは、基本的には飲み薬と塗り薬で処置を行います。
薬の種類としては、「皮脂の過剰を抑える薬」「アクネ菌への抗菌薬」「毛穴のつまりを解消する薬」となります。
治療は効果を見ながら進めていきます。
以前は抗菌薬を積極的に使っていましたが、耐性菌が出現するリスクがあるため、現在では他の治療法も多く採用しています。
より具体的には、以下のようになります。
飲み薬
- ビタミン補給剤
- 抗生剤（炎症している場合）
- 漢方薬（顎ニキビや月経周期によるニキビ）
塗り薬
- アダパレン（毛穴のつまりを解消）
- 抗菌作用があるもの
ニキビ治療には時間がかかることが多く、飲み薬と塗り薬で完全に良くなるまでに約半年以上かかることがあります。
飲み薬は効果が現れてもさらに2ヶ月間継続して飲むように指導しています。
ニキビ薬の副作用
アダパレンは毛穴の詰まりを解消する効果がありますが、乾燥やヒリヒリ感が強く出ることがあります。そのため、一部の患者さんは使いにくいと感じることもあります。
このような場合には、当院では「アゼライン酸」という化粧品に変更することをお勧めしています。
アゼライン酸は同様の効果を持ちながらも、ヒリヒリ感が少ないため、多くの患者さんにとって使いやすい選択肢となっています。
自費治療になる場合
次に、自費で行うニキビ治療についてご紹介します。
保険適応外となる治療方法には以下のようなものがあります。
ピーリングとピーリング石鹸
ピーリングやピーリング石鹸は古い角質を除去し、新しい肌を促進します。これにより毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビができにくくなるという効果があります。
アゼライン酸（化粧品）
先ほども触れましたが、アゼライン酸は肌への刺激が少なく、安全性が高いため、自費で購入される方も多いです。
スペシャルケアとして日常のケアの後に最後に使ってもらうものとなります。
イソトレチノイン（飲み薬）
特に重症の場合や全身にニキビがある場合には、「イソトレチノイン」という飲み薬を使用します。
この薬は海外では一般的ですが、日本国内では承認されておらず、自費となります。ただし、その効果は非常に高く、多くの患者さんが短期間で改善を実感されています。
保険診療との違い
ニキビは「尋常性ざ瘡」という病気として保険適応されますので、多くの場合は保険診療で対応できます。
しかし、効果が出ない場合に特殊な薬を使用する場合には自費となります。例えば、イソトレチノインは海外ではニキビの薬としても選択されていますが、国内では保険承認が降りていないため自費治療となります。
また、化粧品類やスキンケア用品も基本的には自費です。
日常生活で気を付けること
日常生活で注意すべき点として、以下の習慣はニキビを悪化させる原因となり得ますので、ご注意ください。
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 乳製品の過剰摂取
- 喫煙
- アルコールの過剰摂取
また、清潔さを保ちつつ、自分でニキビを潰さないよう心掛けてください。白いニキビについては保険による処置も可能ですので、お気軽にご相談ください。
よくある質問
ニキビとニキビ跡を同時に治療することは可能ですか？
基本的に、ビクアスクリニック秋葉原ではまずニキビを完全に治してから、ニキビ跡の治療に進む方針です。これは、ニキビが治らないままでは新たな跡ができる可能性が高いためです。
具体的には以下のステップで進みます。
1.現在できているニキビを治す
2.ニキビができにくい肌作り
3.その後で赤いニキビ跡やクレーター跡の治療
思春期ニキビや背中ニキビの治療法は同じですか？
思春期ニキビの治療法は他の部位と基本的には同じです。
しかし、背中ニキビの場合は塗り薬が使いにくかったり、菌が原因の場合が多いため、早い段階から飲み薬「イソトレチノイン」をおすすめすることがあります。
最初の半年間をイソトレチノインを服用して頂き、その後通常の保険診療に戻すといった具合です。
ニキビが再発した場合、治療法は変えたほうが良いですか？
再発した場合、一度原因を見直すことが重要です。
日常生活が乱れている場合、それを改善しないと再発リスクは減りません。
基本的な治療法自体は変わらず、同じアプローチで行います。
飲み薬はいつ飲めば良いですか？
内服薬は基本的には毎日飲む必要があります。
通常の薬は食後に飲みますが、漢方の場合は食中もしくは食前に飲むよう指導しています。
おすすめのスキンケア用品はありますか？
自分自身で肌状態を判断することは難しく、乾燥肌といったケースもあり得るため専門家の意見を参考にすることをお勧めしますが、少なくともニキビの方におすすめなのは「ノンコメドジェニック」の製品です。
皮脂や毛穴詰まりによるニキビリスクを減らせます。
治療期間を短くする方法はありますか？
通常、完全な改善には約1年かかります。
しかし、中々良くならない場合や急ぎたい場合、自費でイソトレチノインを使用することで6ヶ月程度で効果を見ることも可能です。
ただし、この薬には乾燥など副作用もあるため、その点も考慮してください。
おわりに
本日は、ニキビの原因や治療法について詳しくご紹介しました
ニキビは一度できると気になるものですが、適切な治療と生活習慣の改善でかなり改善することが可能です。
もしお悩みが続くようでしたら、ぜひ一度ビクアスクリニック秋葉原にご相談ください。専門的な診断と個々に適した治療法をご提案させていただきます。
一緒に健康で美しい肌を目指しましょう。
動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
