タトゥー除去で消えやすい色・消えにくい色とは?黒・赤・黄色・緑・白の違いを解説

タトゥー除去で消えやすい色・消えにくい色とは?黒・赤・黄色・緑・白の違いを解説
タトゥー除去は「色」によって反応が変わります
タトゥー除去を検討している方の中には、「黒いタトゥーは消えやすいのか」「カラータトゥーは残りやすいのか」「赤や黄色、緑はどのくらい薄くなるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
タトゥー除去では、タトゥーの大きさ、インクの深さ、インクの量、彫られている部位、肌質などによって治療経過が変わります。なかでも、レーザーへの反応に大きく関わる要素のひとつがインクの色です。
同じレーザーを照射しても、黒は比較的反応しやすい一方で、緑や青緑、白、肌色系のインクは反応が読みにくい傾向があります。また、白色や肌色系のインク、アートメイクの一部では、レーザー照射後にかえって黒っぽく見える場合があります。
この記事では、タトゥー除去で消えやすい色・消えにくい色の違いと、カラータトゥー除去で注意したいポイントについて解説します。
目次
色によってレーザーの反応が変わる理由
レーザーによるタトゥー除去は、皮膚の中に入っているインクの粒子にレーザー光を反応させ、細かく砕いていく治療です。細かくなったインクは、時間をかけて体内の代謝によって少しずつ処理されていきます。
ここで重要なのが、インクの色によって吸収しやすいレーザーの波長が異なるという点です。
黒いインクはレーザー光を吸収しやすく、比較的反応しやすい傾向があります。一方で、緑や青緑、白色、肌色系のインクは、インクの成分や色の混ざり方によって反応に差が出やすく、複数回の治療が必要になりやすい色です。
また、実際のタトゥーは単色に見えても、複数の色素が混ざっていることがあります。そのため、見た目では同じ「緑」や「茶色」に見えるタトゥーでも、インクの種類、深さ、濃さによってレーザーへの反応が異なります。
比較的消えやすい色
黒
タトゥー除去で最も反応しやすいとされるのが黒色です。
黒いインクはレーザー光を吸収しやすく、1064nmなどの波長に反応しやすい傾向があります。そのため、黒一色のタトゥーはカラータトゥーに比べると治療計画を立てやすく、薄くなっていく変化も比較的わかりやすい色です。
ただし、黒であっても短期間で必ず消えるわけではありません。プロによるタトゥー、深く彫られているタトゥー、インク量が多いもの、重ね彫りされているものは、治療回数が多くなることがあります。
黒は「反応しやすい色」ではありますが、「必ずすぐに消える色」ではありません。実際の治療では、色だけでなく、インクの入り方や皮膚の状態もあわせて確認します。
濃い青・紺
濃い青や紺色も、比較的反応が期待しやすい色です。
黒に近い濃い青はレーザーに反応しやすい場合があります。ただし、明るい青や青緑に近い色では難易度が上がることがあります。
同じ青系でも、濃い紺色と明るいブルーでは反応が異なります。青みが強いタトゥーでは、色の濃さや緑が混ざっているかどうかを確認しながら、治療経過を見ていきます。
赤
赤色のタトゥーは、532nmの波長で反応しやすい色のひとつです。
黒に比べると個人差はありますが、赤単色や赤を中心としたタトゥーは、比較的薄くなりやすいケースがあります。
ただし、赤色のインクでは注意が必要な場合もあります。赤いタトゥー部分にかゆみ、盛り上がり、腫れ、湿疹のような反応がある場合、インクに対するアレルギー反応が関係している可能性があります。
このような症状がみられる場合は、通常のレーザー治療を慎重に判断する必要があります。赤色インクに炎症やアレルギーが疑われる場合は、診察時に皮膚の状態を確認したうえで治療方針を検討します。
黄色
黄色は、淡い色のため「消えやすそう」と思われがちですが、従来はレーザーへの反応がわかりにくい色とされてきました。
一方で、532nmのピコ秒レーザーでは、黄色系のインクにも反応が期待できるケースがあります。黄色は比較的反応が期待できる色ですが、インクの成分、濃さ、白やオレンジとの混ざり方によって治療経過が変わります。
また、黄色はもともと淡い色であるため、治療後の変化が見えにくい場合があります。色の抜け方を確認しながら、回数や照射間隔を調整していきます。
回数がかかりやすい色・反応が読みにくい色
緑
緑色は、タトゥー除去で難しい色の代表とされることがあります。
緑のインクは、黒や赤に比べてレーザーへの反応が安定しにくく、複数回の治療が必要になりやすい色です。さらに、同じ緑に見えても、インクの成分や混ざっている色によって反応が異なります。
緑を含むタトゥーでは、黒や赤よりも回数がかかる可能性を踏まえて治療計画を立てます。
青緑・ターコイズ
青緑やターコイズ系の色も、反応に個人差が出やすい色です。
青と緑が混ざったような色は、見た目以上に複雑な色素構成になっていることがあります。そのため、黒や赤に比べると、治療後の変化がゆっくりになる場合があります。
カラータトゥーでは、黒や赤が先に薄くなり、青緑や緑系の色が残って見えるケースもあります。複数の色が入っている場合は、色ごとの反応を見ながら治療を進めます。
紫
紫は、赤と青が混ざったような色であるため、インクの成分によって反応が変わりやすい色です。
赤みが強い紫であれば比較的反応しやすいこともありますが、青みが強い紫や、複数の色素が混ざった紫では治療回数が多くなることがあります。
紫のタトゥーでは、赤系として反応する部分と、青系として残りやすい部分が混在することがあります。
オレンジ
オレンジは、赤に近い色として532nmの波長に反応が期待できる場合があります。
ただし、赤よりも色素の構成が複雑なことがあり、治療経過に個人差が出る場合があります。黄色や白が混ざったような淡いオレンジでは、変化が見えにくくなることもあります。
特に注意が必要な色
白
白色のタトゥーは、レーザー治療で特に注意が必要な色です。
白いインクには、酸化チタンなどの成分が含まれていることがあり、レーザーを照射すると白かった部分が黒っぽく変化する場合があります。
見た目には薄い色に見えても、レーザーで簡単に消えるとは限りません。白色インクでは、照射後の色の変化も含めて慎重に治療方針を検討します。
肌色・ベージュ系
肌色やベージュ系のインクも、白色と同じく注意が必要です。
過去にタトゥーを隠す目的で肌色のインクを重ねている場合や、アートメイクで肌色系の色素が使われている場合、レーザー照射後に黒っぽく見えることがあります。
肌色のインクは、一見すると目立ちにくく見える一方で、レーザーへの反応が予測しにくい場合があります。広範囲に照射する前に、必要に応じて小さな範囲で反応を確認しながら治療方針を決めます。
アートメイク
眉やアイライン、リップなどのアートメイクも、通常のタトゥーとは異なる注意が必要です。
アートメイクでは、黒、茶色、赤、肌色系など複数の色素が使われていることがあります。特に、茶色や肌色系の色素には鉄系の成分が含まれていることがあり、レーザー照射によって黒っぽく変化する場合があります。
アートメイク除去では、色素の種類、部位、過去の施術歴を確認したうえで、慎重に治療計画を立てます。
レーザー後に黒っぽく見えることがある理由
白色、肌色、ベージュ、ピンク、茶色系のインクでは、レーザーを照射した後に、もともとの色より黒っぽく見える場合があります。
これは、インクに含まれる成分がレーザーの光や熱に反応して変化することで起こると考えられています。特にアートメイクや、タトゥーを隠すために肌色のインクを重ねているケースでは注意が必要です。
この現象は、英語ではparadoxical darkening(パラドキシカルダークニング)と呼ばれます。白色や肌色系のインクでは、レーザー後に色が薄くなるのではなく、一時的または持続的に黒っぽく見える場合があるため、治療前の診察で慎重に確認する必要があります。
黒っぽく変化した部分は、その後の反応を確認しながら追加治療を検討することがあります。ただし、すべてのケースで同じ経過をたどるわけではないため、事前の診察とリスク説明が重要です。
色別の反応の目安
| 色 | 反応の目安 | 特徴 |
| 黒 | 比較的反応しやすい | 幅広い波長を吸収しやすく、治療計画を立てやすい色です。 |
| 濃い青・紺 | 比較的反応しやすい | 黒に近い色は反応しやすい傾向があります。明るい青は難しくなることがあります。 |
| 赤 | 比較的反応しやすい | 532nmに反応しやすい色です。アレルギー反応がある場合は慎重な判断が必要です。 |
| 黄色 | 比較的反応が期待できる | 532nmで反応が期待できます。淡い色のため、変化が見えにくい場合があります。 |
| オレンジ | 中程度 | 赤に近い色は反応が期待できますが、黄色や白が混ざると反応が読みにくくなります。 |
| 緑 | 難しいことが多い | インクの成分によって反応差が大きく、回数がかかりやすい色です。 |
| 青緑・ターコイズ | 難しいことが多い | 黒や赤に比べて治療経過がゆっくりになる場合があります。 |
| 紫 | 中程度〜難しい | 赤み・青みのどちらが強いかによって反応が変わります。 |
| 白 | 特に注意が必要 | レーザー後に黒っぽく見える場合があります。 |
| 肌色・ベージュ | 特に注意が必要 | 隠し彫りやアートメイクでは、黒っぽく変化するリスクがあります。 |
ラジニアクリニックのエンライトンSRと色別治療
ラジニアクリニックでは、タトゥー除去にピコレーザー「エンライトンSR」を使用しています。
エンライトンSRは、532nmと1064nmの2つの波長を搭載したピコ秒レーザーです。1064nmは黒や濃い色のインクに、532nmは赤や黄色などの暖色系のインクに使用を検討します。
カラータトゥーでは、色によってレーザーへの反応が異なります。黒や赤、黄色は比較的反応が期待できる一方で、緑、青緑、白、肌色系のインクは反応が読みにくいことがあります。
そのため、ラジニアクリニックでは、タトゥーの色、深さ、範囲、肌質、過去の治療歴を確認しながら、治療方針を検討します。特に白や肌色、アートメイクでは、レーザー後に黒っぽく見えるリスクも踏まえて診察を行います。
色が薄いタトゥーほど簡単に消えるわけではありません
白や肌色、淡い色のタトゥーは、一見すると「すぐに消えそう」と感じるかもしれません。しかし、レーザー治療では必ずしもそうとは限りません。
黒いインクはレーザー光を吸収しやすい一方、薄い色や淡い色はレーザーの反応が弱く、変化が出にくいことがあります。さらに白や肌色系では、照射後に色が黒っぽく見えるリスクもあります。
タトゥー除去では、見た目の濃さだけで難易度を判断することはできません。インクの成分、色の混ざり方、深さ、肌質などを総合的に確認する必要があります。
カラータトゥーでは「色ごとに残り方が違う」ことがあります
カラータトゥーでは、複数の色が同時に入っていることが多くあります。レーザー治療を進めると、反応しやすい色から先に薄くなり、反応しにくい色が後に残って見える場合があります。
たとえば、黒や赤が先に薄くなり、緑や青緑、白系の色が残ることがあります。また、同じデザインの中でも、色ごとに深さやインクの量が異なる場合があり、均一に薄くならないこともあります。
そのため、カラータトゥーの除去では「全体が同じスピードで消える」と考えるのではなく、色ごとの反応を確認しながら治療を進めることが重要です。
まとめ
タトゥー除去では、色によってレーザーへの反応が大きく異なります。
黒や濃い青、赤、黄色は比較的反応が期待しやすい傾向があります。一方で、緑、青緑、紫、白、肌色系のインクは、治療に回数がかかったり、反応が読みにくかったりすることがあります。
特に白や肌色、アートメイクでは、レーザー照射によって黒っぽく見える場合があるため、慎重な診察と治療計画が必要です。
ラジニアクリニックでは、ピコレーザー「エンライトンSR」を用いて、タトゥーの色や状態に合わせた治療をご提案しています。黒一色のタトゥーはもちろん、カラータトゥーや他院治療後に残った色についても、まずは診察で状態を確認いたします。
タトゥー除去を検討している方は、色の種類や範囲、過去の治療歴も含めてご相談ください。
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