傷痕を残さずキレイに消すことは無理?タトゥーを消す方法と注意点
彼氏との記念日や若気の至りでタトゥーを入れたことを後悔している方は多いのではないでしょうか。公衆浴場やプールなどを利用できなかったり、仕事や結婚に支障をきたしたりする場合があります。
タトゥーは、一度入れるとリスクなく消すことは絶対にできません。いくつかのタトゥー除去の方法があるので、タトゥーの大きさや色、傷痕の有無、綺麗に切れるかどうかなどを踏まえて、自分に合った方法を選びましょう。
ここでは、タトゥーを消す方法と注意点についてご紹介します。
タトゥーを消す方法
タトゥー除去の方法は次のとおりです。
切除法
タトゥーが入っている部分を切除することでタトゥーを消します。
削皮法
タトゥーが入っている皮膚を一定の深さまで削り取ります。
レーザー除去
タトゥーの色に反応するレーザーを照射して色素を破壊します。
植皮法
タトゥーが入っていない部位の皮膚を採取して、タトゥーを切除したところに移植します。
タトゥーを消すうえでの注意点
タトゥー除去は、どの方法もリスクがあります。タトゥーを完全に消せない、あるいは傷痕が残るのです。
それぞれのタトゥー除去の方法を選ぶときの注意点をみていきましょう。
切除法
タトゥーを切除して縫い合わせると、ガラスで切ったような1本の傷が残ります。タトゥーを完全に消せる代わりに傷痕が残るので、タトゥーが残るよりは良いと考えられる方に向いてる方法だといえるでしょう。
また、広範囲のタトゥーに切除法を適用する場合は、数回にわけておこなわなければなりません。無理に1回で切除すると、皮膚が引きつれて仕上がりが悪くなってしまうためです。
削皮法
皮膚の浅いところに入っているタトゥーを削り取ると、擦り傷のような痕が残ります。深いところに入っているタトゥーの場合は、火傷の痕が残る可能性があり、少しずつ傷痕は薄くなっていくものの、完全に消えることはありません。
傷痕が落ち着くまでに半年程度かかることもあります。
レーザー除去
レーザーでタトゥーを除去するためには複数回の施術が必要なので、費用が高くなる傾向があります。また、タトゥーを完全には消せない可能性もあるため、よく考えてから受けることが大切です。
レーザーで破壊されたタトゥーの色素は、マクロファージという免疫細胞に処理されます。しかし、マクロファージが処理できる色素の量は限られているため、レーザーの照射を重ねるごとに効果が薄れていく可能性があるのです。
また、使用しているレーザーによっては、黒と紺以外の色のタトゥーを消せなかったり、日焼けしていると反応しにくかったりといったデメリットもあるので注意しましょう。
植皮法
皮膚を移植したからといって、元通りの綺麗な皮膚に戻るわけではありません。皮膚を採取した部分とタトゥーを消した部分の両方に痕が残ります。
植皮法には、採取した皮膚をそのまま移植するシート植皮、採取した皮膚を機械に通してメッシュ状にしてから移植するメッシュ植皮があります。シート植皮は仕上がりに優れていますが、小さなタトゥーにしか適用できません。
メッシュ植皮は広範囲のタトゥーに適用できますが、ウロコ状の痕が残ってしまいます。
タトゥー除去を受けるクリニックの選び方
タトゥー除去は、医師の技術が問われる施術です。そのため、あまりにも料金が安いクリニックで受けると、満足いく仕上がりにならない可能性があります。
タトゥー除去を受けるのであれば、できるだけ実績が多く、ホームページでモニターの写真を掲載しているクリニックを選びましょう。
また、タトゥー除去を受ける前にカウンセリングを受けることになるので、そこで医師の質を見極めてくださいね。医師が患者の質問に十分に答えなかったり、施術の説明が不十分だったりした場合、そのクリニックでは受けない方がよいかもしれません。
おわりに
タトゥーは、簡単に消せるものではないということを十分に認識したうえで、除去方法を選びましょう。傷痕が残ってもよいのか、タトゥーを完全に消したいのかなど、タトゥー除去を受ける理由に合わせて選ぶことをおすすめします。
そして、医師に治療の流れやその後について十分に説明してもらい、納得したうえで治療を受けましょう。