乳輪周りもワキガになる!?気づかないうちにワキガ臭が発生している場所
ワキガのニオイはあまりいいものではありませんよね。周りの人に迷惑がかかるだけではなく、自分自身もそのことに悩んでしまいます。
ニオイを指摘された場合には、どこからニオイが発生しているのか特定し、早めに治療を開始することが大切です。ここでは、ワキガ臭がしやすい場所をご紹介します。
ワキガになる箇所は脇だけじゃない
ワキガとは、一般的に脇から不快なニオイが発生している状態を指します。汗を分泌する汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。エクリン汗腺から分泌される汗には、ニオイの原因となるアンモニアや尿素などが少しだけ含まれていますが、ほとんどニオイはありません。
それに対してアポクリン汗腺には、アンモニアが一定量含まれているため、皮膚の常在菌によって分解されることでニオイを発生させます。アポクリン汗腺は脇だけではなく、乳輪や陰部、肛門や耳の中などにも存在するため、これらの部位にもワキガの独特なニオイが発生することがあるのです。
ワキガ臭が発生しやすい場所
アポクリン汗腺の数が多いと、それだけワキガのニオイが発生しやすいと考えられています。では、ワキガのニオイは、身体のどんな部位に発生しやすいのでしょうか。
脇
まずは脇でしょう。脇は汗によって蒸れやすいため、アンモニアなどを分解する雑菌が繁殖しやすいといわれています。このとき分泌された汗が蒸発するときに、ワキガのニオイを周囲に拡散させてしまいます。
脇のワキガを防ぐためには、汗をかいたらすぐに拭き、脇を清潔に保つことです。
チチガ
他には、乳輪の周りや乳首などから発させられるニオイのことを一般的に「チチガ」と呼びます。アポクリン汗腺は女性ホルモンと密接に関係しているため、妊娠や出産を機に女性ホルモンが変化すると、チチガが悪化することがあるのです。
ニオイに加え、ブラジャーが黄色に着色されたり湿っていたりする場合は、チチガの可能性があります。
性器周り(スソワキガ)
陰部から発生するニオイは、医学的に「外陰部臭症」といい、一般的には「スソワキガ」と呼ばれています。アポクリン汗腺は性的刺激によって活動が活発になるため、性行為の後にスソワキガのニオイが強くなることがあるでしょう。
へそ周り
へその周りにもアポクリン汗腺があります。へそのケアができていないと、アンモニアなどを分解する雑菌が増殖して余計にニオイが強くなってしまうことがあるでしょう。
ワキガをすぐに治すことはできませんが、へそのケアであればすぐに始めることが可能です。治療を開始するまでにへそをケアしておくことをおすすめします。
自宅でできるワキガ対策
アポクリン汗腺から分泌される汗が腋毛に付着すると、長時間その場に留まってニオイが発生しやすくなります。そのため、腋毛を処理することでワキガのニオイを抑えることが可能です。剃毛だけではなく、レーザー脱毛などを受けることをおすすめします。
また、汗の分泌を抑えてニオイを作る雑菌を殺す制汗剤を使用することも効果的です。
クリニックにいって根本から治療する
もし、自分で頑張ってるもののあまり効果を感じられないという場合は、クリニックを受診するのもいいでしょう。クリニックであれば、程度や部位に関係なく、どんなワキガでも治療することが可能です。
また、最近では、レーザーを利用した切らないワキガ治療ができるようになりました。手術はちょっと…という方でも、気軽に受けることができます。
自分のワキガの状態、そしてどんな治療が適切なのかを、カウンセリングを受けて調べてみてはいかがでしょうか。
おわりに
セルフケアだけではワキガのニオイを完全に抑えることはできません。ワキガのニオイってどうすればいいの…、と一人で悩まずにクリニックを受診しましょう。
「ワキガ=脇から発せられるニオイ」とは限らず、乳輪の周りや陰部、へそなどにもワキガのニオイが発生することがあります。複数の部位がワキガになることもあるので、どれかひとつでもワキガだ感じる場合は早めに医師に相談してくださいね。