誰かに指摘されたら落ち込む?わきがの人に多い、ちちが・すそわきがの特徴と治療法
わきがの人は、ちちがやすそわきがを合併している可能性があります。なぜなら、わきがは体質による要素強く、1箇所がわきがであれば、そのほかの部分もわきがの可能性があるからに他なりません。
また、これらの部位のニオイは日常生活や性生活に支障をきたすことがあるため、早めに対処することが大切です。ここでは、なぜわきがの人にちちがやすそわきがが多いのか、特徴と治療法について解説します。
ちちが・すそわきがとは
まずは、わきがの原因から解説します。
汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺があり、エクリン腺から分泌される汗には不純物がほとんど含まれていません。しかし、アポクリン腺には様々な不純物が含まれています。そしてアポクリン腺から出た汗が、皮脂と混ざりあい雑菌に分解されて独特なニオイを発生させるのです。
また、わき以外からもわきがの臭いがする場合があるのですが、乳輪からわきがのようなニオイがすることを「ちちが」、デリケートゾーンからわきがのようなニオイがすることを「すそわきが」といいます。なぜ、これらの部位からわきがのようなニオイがするのかというと、乳輪やデリケートゾーンにもわきがの原因となるアポクリン腺が存在するからです。
ちちがとすそわきがの特徴

ちちがやすそわきがだけではなく、ニオイに関する悩みは、意外にも男性より女性にみられることが多いです。
アポクリン腺は、性ホルモンと密接に関係しているため、妊娠や出産、生理などを機会としてニオイが強くなることがあります。乳輪やデリケートゾーンのニオイは、性交渉の妨げとなり、夫婦関係・彼氏彼女の関係に支障をきたす恐れがあるので、早めに対処することが大切です。
アポクリン腺は、わきや乳輪、デリケートゾーンだけではなく、耳の中やへその周りなどにもあります。そのため、どれか1箇所でニオイが発生している場合、他の部位からもニオイが発生していることが多く、ちちがやすそわきがは、わきがと合併していることが多い傾向にあるのです。
ちちが・すそわきがの治療法
ちちが・すそわきがの治療では、ニオイの原因となるアポクリン腺を破壊します。また、エクリン腺から分泌される汗もニオイを強くする原因となることがあるため、アポクリン腺と一緒に破壊することが多いです。
ちちが・すそわきがの治療には、ビューホットやウルセラドライなどが使用されます。また、これら2つの治療法を組み合わせたペアドライも効果です。
ビューホット
照射針を汗腺が存在する層まで刺入し、そこでレーザーを照射してエクリン腺とアポクリン腺を破壊します。0.3mmという非常に細い針が36本も付いているため、エクリン腺とアポクリン腺だけを狙った精密な治療が可能です。
また、針を刺す深さは、1mmの深さから0.5mm刻みで震度を変えることができます。そのため、他の組織に大きなダメージを与えることなく治療ができるという仕組みです。
所要時間は数十分程度で、他のレーザー治療と比べて短時間となっています。また、施術後に圧迫固定などをする必要はなく、痛みや腫れなどダウンタイムもほとんどありません。かさぶたはできますが、傷痕が残る心配は一切ないとされています。
ウルセラドライ
ウルセラドライは、顔のたるみ治療や前立腺がんの治療などにも使用されている高密度焦点式超音波治療器です。3~4.5mmの深さにあるアポクリン腺を破壊します。高密度の超音波を一点集中させるため、高い効果が期待できるでしょう。
高エネルギーであるため、ダウンタイムが懸念されていますが、実際には術後に少しだけ赤くなったり、軽度のやけどになったりするだけであるため、日常生活に大きな支障をきたす心配はありません。1回の治療で完治させられることもあるほどに高い効果があるとされており、通院の負担も軽減されます。
ペアドライ
ペアドライは、ビューホットとウルセラドライを組み合わせた施術のことを指します。ペアドライはお互いのメリットだけを取り入れ、デメリットを抑えた治療法です。
ビューホットだけではアポクリン腺を全て破壊できない場合があります。これは、アポクリン腺が皮下3~4.5mmに広く分布しているためです。つまり、皮膚の奥深くにあるアポクリン腺は、ビューホットだけで破壊することができません。
また、ウルセラドライで皮膚の浅い層のアポクリン腺を破壊しようとすると、火傷をしてしまう可能性があります。つまり、ペアドライは、ビューホットで皮膚の浅い層、ウルセラドライは皮膚の深い層へアプローチして、わきがを改善する方法です。
ウルセラドライだけでちちが・すそわきがを治療できますが、火傷のリスクを考えるとペアドライを選ぶ方がよいといえるでしょう。
ミラドライ
ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を用いて汗腺に熱エネルギーを与える治療法です。
マイクロ波による加熱作用により、アポクリン腺およびエクリン腺の機能を低下させ、ニオイと発汗の両方を抑えることを目的としています。
切開を伴わない治療である点は、ビューホットやウルセラドライと共通しており、外科手術に抵抗がある方でも選択しやすい治療法といえるでしょう。
また、マイクロ波は比較的広い範囲に作用する特性があるため、発汗量が多い方や、汗による不快感を全体的に軽減したい方に向いている場合があります。
なお、治療効果には個人差があるため、事前の診察で症状や体質を確認したうえで、医師と相談しながら治療方法を選択することが大切です。
ウルセラドライの治療の仕組みと特徴について
高密度焦点式超音波(HIFU)でアポクリン腺へアプローチ
ウルセラドライは、高密度焦点式超音波(HIFU)を用いた治療法です。超音波エネルギーを、ニオイの原因となるアポクリン腺が多く分布する皮下約3〜4.5mmの深さに一点集中させ、熱作用によってアポクリン腺を破壊します。
切らない治療で、傷跡が残りにくい
メスを使用しないため、皮膚を切開する必要がありません。そのため傷跡が残りにくく、外科的手術に抵抗がある方にも選ばれている治療法です。
効果と通院負担の軽減が期待できる
症状や体質、アポクリン腺の分布には個人差がありますが、1回の治療で十分な改善効果を実感される方も多いとされています。
通院回数を抑えられる可能性がある点も、この治療の特長です。
ダウンタイムの目安
高エネルギーの超音波を使用するため、ダウンタイムを心配される方もいらっしゃいます。
治療後に一時的な赤みや軽度のやけどのような症状がみられる場合がありますが、日常生活に大きな支障をきたすケースは少ないとされています。
超音波エコーで確認しながら、精密に照射
治療中は、超音波エコーでアポクリン腺が存在する層を確認しながら照射を行います。
必要な深さに的確にアプローチすることで、周囲組織への影響を抑えつつ、効果と安全性の両立が実現できます。
ウルセラドライ治療のポイント
ウルセラドライは、ワキガや多汗症だけでなく、ちちが・すそわきがの治療においても選択される方法の一つです。ワキガ・多汗症治療に限らず、顔のたるみ治療など他の医療分野でも活用されている実績があります。
ニオイの原因となるアポクリン腺の量や分布、症状の強さには個人差があるため、治療効果の現れ方にも差が出ることがあります。また、施術を行う医師の経験や技術も大きく関わります。
十分な効果を得るためには、事前の診察で症状や体質をしっかりと確認し、適した治療法を選択することが重要です。
おわりに
ちちが・すそわきがは、早めに対処するにこしたことはありません。周りの人からニオイを指摘されてストレスが溜まるだけではなく、夫婦関係や彼氏彼女の関係に支障をきたす恐れがあるからです。
ビューホットやウルセラドライでわきがを改善し、明るい人間関係の構築に役立てましょう。
